偵察部隊
偵察部隊
現存する魔王国は現在3つある、聖アルカナル教国は宗教国家であり。
魔王や魔族とは敵対している国だ。
聖アルカナル教国の北部は険しい山に隔てられており、その北側にダークランド魔王国が存在する。
アルカナル教国の西にはレリンダ王国があり、ダークランド魔王国はその2つの国に隣接している形だ。
そして俺が呼ばれたそのわけは…
「こちらがポラリス枢機卿とそのお嬢様であり教国騎士団の総隊長をしているユーリア騎士爵様です」
「私がポラリス枢機卿だ」
「教国騎士団総隊長ユーリアと申します、よろしく」
「勇者候補ノブユキです」
「本日勇者様を及びしたのは北部山脈地区で起きた魔族侵攻の調査をするためだ」
「調査隊は私を含め選別した隊士25人で行う、いずれもLVは50近いのだが、先日のダンジョン攻略の事を聞いて勇者ノブユキ殿に同行してもらおうと思った次第」
「それは聖魔法の事でしょうか?」
「そうだ、聖騎士隊には上級聖魔法を使える者が現在いないと言って良い」
「いない?」
「魔族にやられて病院にて治療中なのだ」
「そう言う事ですか、なるほど」
「やはりノブユキ様は他の勇者候補と違いますな」
「そうでしょうか?」
この世界に来たのは2回目、VRゲームに似た世界のおかげでさほど違和感なく対応できているのが逆に災いしているようだ。
だからと言って今更弱い振りをするのは既に難しくなっている。
「いつからです?」
「準備が済み次第、出発しようと思う」
どうやら厄介な仕事をやらされそうだが、当然のことながらクエストが発生するのだろう。
【魔族の罠を看破せよ:魔族が罠を仕掛けている、味方を救って好感度を上げよう】
【総隊長ユーリアと良い仲に:サブクエストうまく行けば善行LVプラス5】
【敵の殲滅で魔術師士LV+2、各パラメーター+5】
【以降ルート次第でクエスト発生条件増大します、最大6つのクエストが発生します】
(なんだと!)
既に3つクエストが発生しているのに、さらに3つクエストが発生すると言う。
「準備はいつ頃に?」
「現在は馬車の用意をしている、それに食料もだ」
「明朝には全てそろうはずだ」
「分かりました」
何故俺にだけどんどんクエストが発生しているのだろう、まあ最初にブッ放した聖魔法が原因であり自業自得と言われれば仕方がないのだが。
しかもクエストの一つはH系のやや避けて通りたい物、これはこれで厄介なことになりそうだ。
ユーリア隊長と言っていたが、年齢は20歳ぐらいにしか見えない。
この世界の女性は全体的に若作りであり、スタイルもビジュアル的に盛ってあったりする。
昨晩の癒術士フェシルちゃんもグラビアアイドル並みのスタイルをしていた。




