夜の訪問者(お仕置き決定)
夜の訪問者(お仕置き決定)
全員が寝静まった頃、女子が眠っている宿泊棟にはなにやら不穏な動きが。
「いいわ、入って」
「静かにね…」
そろりそろりと男達が数人女子が眠る建物に、手引きされて堂々と入口から入って来る。
その中には先日吊るされた大バカ者も含まれる。
「2番目のベッドよ」
「昨日の恨み返させてもらうぜ」
「ぐっバタバタ」
「何?」
「おい違うやつだぞ」
「かまわね~よ、連れ出せ!」
「フリーズ」
「うわっ!」
「足が…」
「メガスリープ」
「バタン」「バタン、バタン」
寝ている場所を間違うのもアホすぎるが性懲りも無く2日連続して襲いに来るとか、柚子は2度目は絶対に許さないと決めていた。
「フライ」
「まさか女子が二人も裏切っているなんて」
男が4人、2人はあのバンドマン、そして女子の一人は先日啖呵を切った大バカ者。
もう一人はその手下と言った所か。
6人もの流魂者、女子2人は後にして男子4人を浮遊魔法を使用して外へと連れ出す。
先ほど使用した魔法によって女子棟の全員がすやすやと眠っている。
「さてどの魔法を使おうかな~ あれにしよう!」
「セクスチェンジ」
「ピカッ!」
(後で女子2人も同じようにっと)
聖魔法と闇魔法、どちらも習得しないと覚える事が出来ない変身魔法に属する性別変換魔法。
この魔法は上級魔法に属するのだが、効果時間が限定されるのでずっと変身したままという分けではない。
自分に使う時は一日1回かけ直さないと潜入捜査などに使う事は出来ない。
だが人に、しかもLV差が10以上ある場合1週間は変身したままになる。
途中で解除魔法をかければ元に戻せるが、今の所癒術士にそういう魔法を使える者はいない。
柚子の使用した魔法は少し特殊な部分魔法だからだ、もちろんこれも上級魔法である。
「朝起きたら見ものだわ」
季節的にはさほど寒くはない、昨晩も2名を裸のまま木に吊るした後死んではいなかった。
健康スキルと言うのを持っていればマイナス10度ぐらいの寒空や、砂漠のような酷暑の環境下でも耐えられるはず。
この世界はそう言う仕様であり、善行LVと言うのが6以上であれば最初にそういうスキルを取得しているはずだ。




