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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
デスアプリシーズン2 エピソード1 目覚め
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2日目の夜

2日目の夜


夜間のダンジョン攻略は約3時間で終わった。

夕食は6時に済ませたので、宿泊施設に戻ったのは夜11時を過ぎていた。

周りの兵士達は最初、俺のLVが魔法士LV3であり、勇者の卵だと思っていたためいきなりLVが15迄上がった事に驚いていた。


「やはり勇者はLVアップが早いな」

「はあ」

「明日特別褒賞を与える事になる」

「そうですか、ありがとうございます」

「あーそれと信之殿は今日からこちらの個室になるからゆっくり休まれよ」


今迄の雑魚寝棟から歩いて2分、こちらは正規の兵士が寝泊まりする宿舎である。


「やれやれだな…」

「お邪魔します」

「え?なに?」

「フェシルと申します、先ほどはありがとうございます」

「ああ 癒術士の」

「勇者様には側付きをと命ぜられました、どうぞなんでもおっしゃってください」

「え?なにを?」

「私まだ初めてなので優しくしていただけると有難いのですが…」モジモジ

「これは…」


異世界あるある勇者を懐柔するための手段である、異性をあてがって情に訴え頼みを断りにくくさせる手段。

多分ここで彼女を抱いたとしても善行LVにマイナスはつかないだろう、だが後の行動によっては善行LVが下がる可能性が出て来る。


【初めての夜を楽しもう:最低1回は相手をしよう、うまくできたら善行LV+10】

(ふざけんなよ!)


ベッドに腰掛けていると目の前の女性は自分から服を脱いでいく。


「すみませんちょっと待っててくださいね、私も初めてなので…」

「いやいや、そんな事はどうでもいです、ちょっとまって…」

「私ではだめでしょうか?」

「そ そう言う事じゃなくてですね、なんというかちゃんと恋愛をしてですね」

「男の方は好きな女性とする前に何度か経験すると伺いました」

「あ~」

(確かにそれは聞いた事が有る)

「だからと言って君は初めてな訳でしょう」

「この国では身分の低い者は16歳になると売りに出されます、私は既に18を過ぎていますが、こうやってお金を稼がないと家族が暮らしていけません」

「じゃあお金が有ればいいんだね」

「それもありますが、勇者様にもらっていただかないと、どこかの領主に身売りされてしまいます」シクシク

「まじ…」

「勇者様に私の初めてを…」


ここまで言われてだめだと言えるなら、そんな男は禅寺へと修行の道へ入るか、神官候補として長い禁欲の道へと進める貴重な精神力の持ち主だと言えよう。

泣きながら体を預けて来る女性、既に服は全て脱ぎ終わり、俺の首へと手を回す。


「ギュ ブチュ」


初めてといいながらキスはかなり濃厚だった、この誘惑に抗う事ができるのなら俺はいずれ機械の体を手に入れている頃だろう。


「あ~ん うっふーん、あっはーん」

(うわー)

(嘘だろ、でる~)

「あんあん いい~」

【始めてのH、行かせ上手スキルを取得しました、善行LV+10を獲得しました】


さらば童貞、さらば禁欲の日々よ、そしてモテ期到来。

初めてをVRゲームの中で経験するとか、いやそれは別に構わないが、誰かに初体験をどこで終えたのか聞かれても絶対に言わないでおこうと誓ったノブユキだった。


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