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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
デスアプリシーズン2 エピソード1 目覚め
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セメタリーダンジョンのボス

セメタリーダンジョンのボス


初級ダンジョンとは言えボスはLV40を超えるらしい、登場する魔物はキングレイス(レイスの最上位種)との話。

地下10階には扉がありその奥にボスがいると言う。


「この先にボスがいる、初めての者もいるだろう、臆するな 今日は見習いとはいえ勇者の一人が参加している、今日こそ最後にするときだ、皆覚悟は良いか!」

「おおー」


扉は隊長の手によってゆっくりと開かれて行く、多分結構重いのだろう。


「ギギギー」


中から冷気が漂ってくる、一気に体温が奪われるようだ


「続け!」

「はい」


前衛が次々と入って行くと横に広がり待機する、そして後衛の魔法士とその後に癒術士が続く。


「聖魔法を頼んだぞ!」

「はい」


中央よりやや扉側に魔法士と癒術士が横に並ぶ、薄暗い部屋には灯りなど無く。

最初に入った戦士2名が両側で松明を持っている。

俺は暗闇でもスキルのおかげで全て見えるが、松明が無ければこのダンジョンは苦労するだろう。

松明も全員が持つと酸欠になる設定らしい、変なところで現実的だが。


「出るぞ」

「ヒアー」

「ヒュー」


まるで叫び声のような音がボス部屋内に響き渡る、この音自体が魔法であることは明確だった。


「体が…」

「おいしっかりしろ」

「ホーリーヒーリング」

「シュワー」


何人かが敵のデバフ効果によって動きを阻害されたようだ、癒術師が魔法の解除を試みる。


「アー」

「来たぞ!」

「ホーリーアロー」

「シュワー」

「ホーリーレイン」

「ホーリーガード」

「ライトアロー」


魔法職が光魔法で攻撃する、癒術士も聖魔法を使用して10階層のボスを攻撃するのだが。

敵はゆらゆらと揺れながらこちらの攻撃をかわす。


「ちゃんと狙え!」

「ホーリーアロー」

「ライトアロー」


何度かの攻撃でようやくボスに命中するのだが、一発当ってもキングレイスのHPはそれほど減っていない。


「鑑定」


キングレイス:LV50、HPはさほど高くないが闇の中ではHPがすぐに回復する。

弱点:光魔法・聖魔法、半減火魔法、闇魔法は吸収してしまう。

精神魔法を使い幻惑及びダウンスピリッツなどの精神汚染魔法を使ってくる。

直接攻撃や体にダメージが無い代わりに幻惑魔法を複数浴びると呪いを発生する為、早期に駆除しないと様々な被害を受けてしまう。


「面倒な奴」

「まだか!」

「ホーリーアロー」


既に数人が床に座り込み震えながら何かをつぶやいている。


「お助けを~」

「やめろ くるな!」


こうなると戦闘などと言う雰囲気には到底なれない。

(くそ やるしかないか…)

余り目立つ行為はしたくないのだが、早くしないと数人どころか半分以上の隊員が行動不能に陥る。


「ホーリーバースト!」

「ビカッビカッ バシュン」


爆裂式聖魔法、一発でこの部屋全体に眩しいほどの光があふれる。


「ヒヤアー」

「おおー」

【初級ダンジョン攻略成功、魔術士LVが15上がります】

(おお)

【スキル鋼の心臓がLVアップします】

【聖魔法LVがアップしますホーリーエレメントを召喚できます】


そう言えばこの世界、敵をやっつけた時の褒章だけはかなり美味しかった。

確かに魔法士LV3でキングレイスLV50を倒せばそうなる、ドロップ品も中々の物だった。

勇気の杖:所持すると勇気が湧いてくる、精神汚染系のデバフは殆ど無効化する。

MP+100、魔法攻撃1.3倍、木製の為取り扱い注意、壊れると使えない修理不可能。

破魔の札10枚:闇系魔物を封印する、1体に1枚必要対象魔物は使用者のLV+5まで。

聖なるネックレス:魔除けの効果、闇系魔物が近寄らなくなる、精神汚染に耐性。

ストレージには新たに3つのドロップ品が収納されていた。


「やった!終わったぞ」

「おー」


やれやれだ…


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