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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
デスアプリシーズン2 エピソード1 目覚め
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召喚の間

召喚の間


キャンペーン、イベント、それは特別に模様し物を行うと言った意味合いが強い。

何故後日ではなく、その場でこの世界に転送されたのだろう?

前回、信之がこの世界に連れて来られたのは2日後の夜だった、それはカリンと同じ時刻だと後で分かった。

だが今回の転送は写真を撮られて即日その時間だった。

その違いがイベントだと言うのなら前回との違いがいたるところに反映されている可能性がある。

そして初期設定のプレゼントを選び終えてナビゲーターの合図を聞いたその後。

全く予期していない場所に2人は転送されていた。


「?」

「あ」

「どういうことだ?」

「う~」

「なんだよ」

「ここ何処だ?」

「うへへへ」

「おい」

「マジか!」


そこはどう考えても魔法陣とかいうやつが書かれている広間。

床は大理石とみられる堅そうな石で作られている、そこには色付きの石(魔石)で寄木細工のように複雑な模様が書かれていた。


「皆様ようこそ、召喚の儀は無事完了いたしました」

「ご苦労だった」

「なんだ、お前ら!」

「こちらのお方は神官長様と神巫女様だ、頭が高い!」


良くある話、いやよくあるストーリーだ。

要するに今回はいっぺんに50人近くの来訪者がこの世界に引きこまれた事により、イベントと称してクエストが生成されたと言う事だろう。

そうでなければ全員が同じ場所に登場することはないはずだ、まあこの世界のAIがどのような物語を生成するのかまでは知らないので、確たることは言えないのだが。

全体的にMMORPGのような世界を模倣している事は間違いがないだろう。


「んだと!」

「バキン!」

「グア!」

「キャー」

「痛い目を見たくなければ逆らわない事だ!」

「うそだろ…」


この世界に来る事が2回目の信之と柚子は既にお互いの事を認知すると、どうやら先に全体を確認することが重要だと判断したようだ。


「おいノブユキ」

「ミツル」

「なんだよここは」

「なんだろうな」

「お前もナビゲーターとか言うやつから説明受けたんだろ」

「ああ」

「善行ってなんだよ」

「その名の通り、良いことしたかどうかだろ」

「善行LV6ってなんだよ」

「微妙だな」

「び 微妙」

「最高はLV20って言ってたぞ」

「え!」


LV6それは少なからずクズっぽい事をしていると言う事、彼の場合その甘いマスクで女性の心を自分の好きなように操る。

秋元君や今回のターゲットである明奈を騙し金ヅルにしようと企むのは、それこそが悪行と言う事になる。


「人の気持ちを無下にして金を出させたりするからだよ」

「いやいや相手が出すって言ってるのにか?」

「そう言う子をターゲットにしてるんだろ?」

「そ そういうわけじゃない…」


バレバレなんだよな、鑑定すると善行LV6であり、嘘を真のように信じ込ませるスキル持ちだと書いてある。

しかも他にも同じような関連スキルを2つほど手に入れている。


「お前聞かなかったのか、この世界は善行上げてクエストこなさないと生きたまま現世に戻れないって」

「聞いたけど、せっかくなら遊びまくって楽できた方がよくないか?」

「そのためのスキル選択かよ」


嘘を信じ込ませる偽装スキルと女子にもてる好感度スキル、そして話術のスキル。

彼は戦士を選択したらしい。


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