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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
デスアプリシーズン2 エピソード1 目覚め
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食事処

食事処


そう言ってミツルと共に4人で向かったのは結構高そうなレストランであり。

一応ミツルはそのレストランに予約を入れてあると言う。


「ご予約は?」

「モガミで取ってある」

「モガミ様ですねこちらへどうぞ」


ランチメニューは一人頭5千円、そう言えば前金で5千円もらっていたのを覚えている。


「はいこれ、先に渡しておくね」

「良いのか?」

「だってお母さまが言っていたから、私も少しぐらい持っているのよ」


どこかで見た事が有ると思っていたら、Mチューブでよく着物のモデルとして出ている女の子に似ている。

本当ならばここで割り勘にするはずだったのでは、そうすれば俺の懐はプラスマイナスゼロになっただろう。

だが、ミツルが連れてきた令嬢はななめ上からの対応をするようだ、まるで秋元有希と同じように。


「分かった、遠慮なく貰っておくよ」

(彼女お金持ちだから)

(それでか)

(私は普通だからね)

(俺もだよ)

「ウフフ」


東京タワーから数分歩いた所にある30階以上ありそうなビルの上から数えて2階下。

そのフロアにはレストランが数件入っており。

この建物にオフィスを構える会社の職員や仕事で来社する人間が利用する。


「本日のランチメニューはこちらになります」


ウェイターがメニューを差し出すと、ミツルは迷いもせずに3種のメニューから一つを指さしニコリと微笑む。


「それじゃ4人共これで」

「かしこまりました」


いつもは居酒屋とかファミレスなのに、予約でしかも一流店。

ミツルがいつの間にか上流階級に足を踏み込んでいる、俺には少し違和感を感じていたが。

いやいやこのぐらいでうろたえるようでは、社会人になってからかなり苦労するだろう。

まあ俺はそこまで自分のレベルを上げようとは思わない。


「ライブが3時からだからちょうどいい時間かな」

「ライブ?」

「ところでノブユキ、いつから眼鏡辞めたんだ」

「そこからか?」

「つい最近だよ、いや~ ド近眼でもお金さえあればコンタクト入れられるんだな」


本当はコンタクトではなく裸眼だ、あの世界から帰還した時にどうやらビジョンアシストとかいうスキルを持ってきてしまったようだ。

眼鏡をかけても同じようによく見えるが、朝起きた時にいつの間にか眼鏡を掛けなくてもよく見える事に気が付いた。


「そうなんだ」

「背も高くなったよな」

「背は靴のせいだぞ」


そう言って足を指さす、そこには2センチほどのヒールが付いた革靴しか見えないのだが。

いつもは運動靴しかはかないのでミツルにはその差ぐらいは気が付かないだろう。


「まあいいや、それよりお前良い雰囲気になったじゃないか」

「お前には負けるよ」

「言うようになったジャン」

「来たわよ」

「お待たせいたしました、こちらが本日のランチメニュー…」


5千円のランチは初めてだが、味は値段通りなのかどうかはジャンクフードに慣れた俺には判断できないと言っておこう。


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