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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
デスアプリシーズン2 エピソード1 目覚め
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目覚め

ひょんなことから手に入れたアプリ。

そこにはいくつかの秘密が隠されていた。

有る時受験の真っただ中、予備校に通う高校生が数人行方不明になった。

行方不明になった高校生の数は20人を超えていた、当然それは事件になり捜索願が出されたが。

数日が経ちそのうちの半分が遺体となって発見された。

発見された時の外見は行方不明当時のままであったが、それ以外に不思議な痕跡が有った。

制服は着ていたが体には多数の傷跡や殴られたような痕、そして肌は極端に干からびて居たり。

時には内臓を全て失っていたり、発見された遺体全て死因を特定することが難しかった。


猟奇殺人、はたまた何かの実験か?だが事件はいつの間にか自殺で方付けられて行く。

そして数か月が経ち、以降の行方不明者は出なかったこともあり、事件の事は次第に忘れ去られて行く。


目覚め


あれから何日経ったのだろう。

俺のスマホにインストールされたアプリは消えずに今も残っている。

そして俺にはある仕事が課せられた、仕事?いや仕事と言うより責任かもしれない。


「ピロロピピピピ」

「うっせー」


設定してある時間にスマホのスピーカーから音が流れる。

朝ちゃんと起きられるように設定して置いた目覚まし機能、しっかり止めないと徐々に音が大きくなる設定だ。

昨夜の事、いやあの世界の事はしっかり覚えているが、その前後の事までは思い出せない。

確かバイトから帰って夕飯を食べて、そして電話を…


「ピピピピピ!」

「あーもう」


スマホを手に取りスヌーズ機能をオフにする。

そして思い出した、これから何をしなければならないのかという事を。


「俺のベッド マジか…」

(まだだれも起きてないよな…)


俺はすぐに着替えてリビングへと行く、そこには母が台所作業をしていた。


「あら、早いじゃない」

「いや、あ そうかも」

「まだできてないから顔洗ってまっていて」

「はーい」


洗面所に行って歯を磨きついでに顔も洗う、そして鏡を見ると少し日焼けした今時の若者の顔が写った。

(え?顔 日に焼けた?頬も少しコケてるような…)

鏡に映った顔は自分の顔で間違いない、だが顔はやや日焼けしている様に見える。

そして背が少し伸びたのか、いやいや成長期だからと言って一日でこんなに伸びるわけがない。

だが明らかに5センチ以上、目の高さに違いがみられる。

洗面台にガラガラペッをするのに少し窮屈な感じがする。

そしてふと自分の腕を目の前に持ってくると青白く細い腕だったはず。

洗面台の鏡の中、そこにはいつ鍛えたのか、あり得ないほど筋肉が付いてムキムキになった腕が。


(え?俺の腕 どうした!)

「お兄ちゃん おはよ、髪伸びたね」

「ああ おはよ」

「背も伸びた?」

「え?」


よく見ると髪も5センチ以上伸びており、バイトの為短髪にしていたはずが、ややウルフ系のヘアスタイルへと変化していた。

しかも少し髪色も茶色がかっていたのだ。


「お兄ちゃん染めたの?」

「え?染めてないし」

「まあ大学生だしようやく目覚めたのか、うんうん」

「何を言ってる、マセガキが!」

「酷―い、今時染めるのぐらい当たり前ジャン」

「お前はだめだぞ」

「ヤッパリ染めたんだ」

「そういう事にしておくよ」

「どこで染めたか教えて」

「なんで」

「良い色ジャン」


勿論染めてなんかいない、多分日に焼けたのだろう、だが何処で日に焼けた。

大学とバイトの往復で遊んでもいないのに、勝手に日に焼けて髪色が変化している。


「教えないよ」

「ケチ」


教えたくても教えられない、まさかデスアプリでこうなったなんて言えるはずも無く。

もし言ったとしても妹は信じないだろう、逆に興味を持たれてあのアプリを起動されたらと思うと後が恐ろしい。

(そうか…アプリのせいだ)

洗面所からリビングへと戻るといつの間にか父が新聞を広げている。

父は普通のサラリーマン、広告代理店勤務。

現在は旅行代理店の広告を手掛けているらしい、詳しい事は話してくれないが、まあそれは企業秘密と言う所なのだろう。


「ガサガサ」

「父さんおはよう」

「おはよう」


俺の家族はいたって普通であり、そこに変化はなかったはず。

だが父も新聞から目を離し俺を見て、目をぱちくりとしている。

そして眼鏡をかけ直したりずらしたり。


「髪の毛染めたのか?」

「あ、違うよバイトで日に焼けて」

「アルバイト変えたのか?」

「増やしたんだよ、頼まれてウィークディの昼間だけね」


要するに昨日の昼間にバイトを掛け持ちしたことにしてごまかした。

昨日は夜に帰宅した後は誰にも顔を合わせていない。

母とも離れて会話したので面と向かって顔を確認していない。

何故かそんなウソがすらすらと口から出てくるのだ、その理由は後から分かる。


「お兄ちゃんかっこよくなってない?」

「そうね、髪の色のせい?」

「なんか背も伸びたみたい」

「え?そうなの」


そこから何故か身長まで測り出す、いつの間にか172センチだった身長が179センチになっていた。

一日で7センチも伸びるなんてありえない。


「まあ育ちざかりだから、こういう事もあるわよ」

「俺より背が伸びたのか、俺の遺伝子も捨てたもんじゃないってことだな、感謝しろよ」


いやいや170センチの父にそう言われても、何のことやら…

だが体の変化はそれだけでは無かった、さすがに顔だけはそれほど変化はなかったが。

身長は7センチも伸びて肩幅は50センチを超え、いつの間にか筋肉が増量したおかげか、バストは95センチウエストは75センチヒップは80センチ。

いわゆる細マッチョと言うやつ、昨日迄のさえない普通のひ弱な大学生が。

一夜明けたらイケメンワイルド系の学生に変わっていた。


「行ってきまーす」


本日も夜にアルバイトが有り、バイト先では山口さんと合流する予定だ。

多分彼女は昨日の事を覚えてはいないはず、だが山口さんとは彼女の同級生との件で話をしており、事件の事は記憶に有るはずだ。

もしその記憶さえなくなっていた場合は、彼女に事の顛末を説明するのが困難になってしまうだろう。

何せ俺から変なデータを受け取るなどと言うリスキーな行為を嫌うような人物だから。


「おはようノブユキ」

「やあ、たらしのミツル君元気?」

「なんだよ、棘があるぞ、それより髪染めたのか?」

「ああ、そうかも」

「なんかおしゃれになってないか?」

「え?何も変えてないぞ」

「全体的になんか変わった、お前がイケメンに変わっている」

「いやモテたことなど今まで無いぞ」

「こないだの鬼姫にはいい感じだったじゃないか」

「それはどうも」

「お 授業始まりそうだ、じゃあ来週ヨロ~」


そう言えばそう言う約束をしていたのだった、ダブルデート どこの遊園地かはたまたデートスポットか。

ミツルが計画しているのだから、近場にラブHOTELなどが乱立している場所を選んでいるに違いない。

まあそれが彼の目的なのだから、俺も付き合ってやるしかないのだが。

当然のことながら相手次第だと言う事になる。

(会ってその日になんて、絶対ない…いや期待していいのだろうか)

大学1年そういうお年ごろではあるのだが、その前に本日のアルバイト先でどうするかの方が先だろう


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