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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
シーズン3 エピソード1 現世へ(次なる事件への介入)
204/204

巻き込まれた

巻き込まれた


ここはホテルの一室、部屋は3つ取ってある。

もちろんノブユキの部屋は花梨とのペアだったのだが…


「あんたたち何者?」

「僕たちは今流行りの行方不明事件を調査しているんだ」

「ほら、このサイト」

「そうなんだ…」

「ひどいことされたんだね」有希


それまでは何が起こったのかさえ分からず、きょとんとしていた凛子。

緊張の糸が切れたのか、一気に感情があふれてしまう。


「うっ うわーん」花見凛子はなみりんこ

「あー泣かせたー」

「えー僕のせい?」

「ハイハイ、お兄さんの胸で泣きなさい」マリカ


取り敢えず落ち着いてもらわないとこれから話すことを聞いてもらえない。

ここで一つ検証しなければならないことがあるからだ。

あのフラッシュがデスアプリならばここにいる全員もれなくあの世界に引き込まれることになる。


「それで彼氏は無事なの?」

「今、入院してます」

「グスッ」

「ひどい奴らね」

「まあこれから天罰が下るかもね」有希

「それよりあの闖入者はおそらく帰還者だと思う」柚子

「それも正規のアプリ所持者だね」マリカ

「となるとあいつがコピーをばらまいている犯人って可能性が高いな」ノブユキ

「リベンジサイトの管理者という可能性もあるわよ」柚子

「問題はこの後どうなるのかってこと?」花梨

「どうします?」アンナ

「落ち合う場所を決めておく方が後で集合する時楽だわ」柚子

「何?何の話」凛子


花見凛子はなみりんこは現在19歳、専門学校に通っている。

付き合っている彼がハングレにボコられ、腕と顔面骨折により入院中。

原因は彼女がハングレに目をつけられたという事、その発端はしつこかったハングレの誘いを一度彼女が受けてしまったことだ。

薬を盛られて夢の中、睡姦というやつらしいが。

ハングレ集団や悪人達が女性を落とすのによく使う手だ、一度誘いを受けたという負い目があるので気の弱い女性が彼らを訴えることは少ない。

しかもこの地区は最近犯罪が増加しており、イロコイ沙汰ぐらいでは警察でさえ話にはあまり乗ってこない。

彼らを捕まえるためには薬物の所持や、暴行障害など別件で立件してもらうしかなくなる。

半殺しにされた凛子の彼は、その時のことは何も覚えていないというので犯人捜しは難しいとのこと。


「マジ?」

「ああ、ここ最近増えている行方不明事件」

「私たちはその事件を追ってここに来たのよ」柚子

「本当なの?これから仮想世界に飛ばされるって」

「十中八九ね」柚子

「じゃあもしもの時に分かりやすいように2か所決めておこう」

「2つの国ってこと?」柚子

「ああ、一つはレリンダ王国の首都」ノブユキ

「もう一つは?」花梨

「聖アルカナル教国だ」

「レリンダ王国は安定しているが、アルカナル教国は魔族が攻め入った後で混乱しているはず」

「どちらかを目指せばいいのね」マリカ

「そして一応冒険者組合に登録する事」

「分かった」花梨

「あーそれから凛子ちゃんだったよね、俺達の誰かひとり見かけたら一緒に行動して」

「それはどうして?」

「俺達は経験者だからさ」

「右も左もわからない場所で一人行動するのは大変でしょ」柚子

「わかったそうする」

「後は君の善行値頼みだから、詳しくは案内係に聞けばいいか…」

「僕も?」有希

「有希もそうしてくれるとありがたい」


3部屋に分かれてこの夜は就寝したのだが、予定通りアプリの世界に飲み込まれるのだろうか。

信之は3回目の召喚という事になるのだが、果たして今回もうまく生き残って来られるのだろうか?


シーズン3エピソード1 完




本来はデートのはずだったノブユキと花梨、なぜだかオジャマ虫が4人も参加することになり。デート=捜査という何とも残念な状態に、本来ならばこの日初めての夜を迎えるはずだったのだが…

まあそれは次の章までのおあずけとなりました、花梨の貞操そしてアンナの思い。

それぞれの思いをアプリはどう導いていくのだろう。

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