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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
シーズン3 エピソード1 現世へ(次なる事件への介入)
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事件は闇の中か?

事件は闇の中か?


大人の世界はいつでも若者の夢を打ち砕くようにできているのかもしれない。

大志を抱く前に汚い世界を垣間見ることになるとは。

事件はそれほど単純では無かった、ある町でパパ活をしていた女子高生が遺体で発見された。

それだけだったら単なる事件だが、もう一つ気がかりな事件が起こっていた。

政治家が一人行方不明になっているという。

その政治家は少し問題のある人物だったらしいが、この二つの事件が何で結びつくのかというと。

パパ活をしていた女子はかなり悪どい行いをしていたらしい、一言で言うと美人局的な奴だ。

政権を担う官房長官の定例会見での話、くだんの大臣は行方不明により更迭されることになった。


「まったく良い歳して、JK相手に何してんだか」A社記者

「今日の記者会見では行方不明になった大臣を更迭しただけで終わったが、後釜をどうするのかな」C社記者

「どうせ年功序列で選ぶだろ」B社新聞記者


消えた人数は5人、女子高生の知り合い数人と現職の大臣。

本来の美人局は女性を使って男性を誑し込み、現場を押さえて男を脅すというのが手口である。

だがその中心にいた女子校生が遺体で発見された場合、現場で何が起こったのか全く分からなくなってくる。

しかも他の関係者が全員行方不明なのだ。


「ねえ、ノブ君これってデスアプリかな~」花梨

「可能性は高いね」

「まさか自らあの世界に行こうとは思っていないよね」

「でもさー一応調べて見たくない?」

「それなら有希に頼んでSNSで呼びかけてもらった方が早いかも」


事件の真相を知るとなると現場へ行って事象(事情)聴取というのが鉄則だが。

まさか事件の現場まで行って調べるのは学生の身では難しい。

どうやらこの事件は中京地区で起こったという、昨今パパ活に手を出すJKやJDは増加する一方である。

これも大人達が悪いのかもしれないと思うのは俺だけかもしれないが。

バイトの時給が上がらないのは政治家のせいだと思って差し支えないだろう。

それよりもあと数日で夏休みという、この時期になるとそういうイベントごとがあってもおかしくない。

実はノブユキと花梨はお泊りで旅行を計画していたりするのだが、のっけから不穏なことが起こりそうで仕方がない。


「それよりこの夏どこに行く?」

「じゃあアプリの森なんかどう?」

「分かった、考えておく」


この時はそれほど心配などしていなかった、事件が起こった現場の近くだというのが後でわかったのだが。

現場である場所が昼間と夜でここまでかけ離れていようとは思っても見なかった。

特に何の予備知識もつけず遊び所をネットで調べただけ、それなりに二人は初めてのお泊り旅行にワクワクしていた。

女子と一緒にアミューズメントパークでデートをしようとは、この世の春到来は何かの事件が訪れる前触れだったりするのかもしれない。


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