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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
シーズン3 エピソード1 現世へ(次なる事件への介入)
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今日は2次会もあり

今日は2次会もあり


本来ならば飲み屋で語った後バラける予定だったのだが、いつの間にか俺と花梨そして有希と柚子。

さらに新しく加わった3人、アンナ・未来・麻里華が加わって2次会へ行こうということになった。


「知ってる店があるからそこに行こう」マリカ

「そうだな」ノブユキ

「いいわよ」未来

「行きましょう」有希


ミツルと夏生はどこかでしっぽりと過ごすらしい、すでに出来上がっていた彼女にガッチリ腕を掴まれてしまいミツルはやや困惑していたが。

いつもなら逆にミツルが誘っていくパターンだったはず、やはり少し変わっているような気がする。


「どうしたの?」

「うん、俺の思い過ごしかも知れないけどミツルの奴、少しおとなしくなったような気がする」

「前回の時のようなイケイケ感が無いわよね」柚子

「ヤッパリそう思うよね」有希

「有希もそう感じるんだ」

(好きだったからね)

「え?そうかも…」

(あの飢えたような目で僕を見てくれなくなったんだよね)


心はそっち系な有希でさえその変化には気づいていたらしい。


「さ、ここよ」


マリカが連れて来たのはバーに近い、しかも個室のあるバーだ。


「いらっしゃいませ」

「マスター個室借りるね」

「マリカちゃんの友達?」

「そうなんだよね」

「ちゃんとお金は払います」有希

「あら、しっかりしてる子達じゃない」

「じゃあ、何か食べ物作ってください、飲み物はノンアルで」

「未成年?」

「すみません」

「構わないわよ、お客様だもの」


飲める歳になるには後1年半、何人かは後半年もすれば酒を飲める年齢になるが。

全員がそれほど酒を飲みたいとまで思っていないようだ。


「そっちに詰めて」

「へー、いい場所だね」

「先月からここでバイトしてるんだよね」マリカ

「ヤッパリ」

「おれ、おナベだからさ」


そういうとにこりと微笑む。


「マスター野菜スティックも3つお願い」


ノンアルコールの飲み物を全員に配り2回目の乾杯をする。


「それじゃノブ君たちの話、続きを語ってくれる」マリカ


知っている者にしか分からない話ではあるが、有希も俺達の話やSNSから情報を得たことで何とか理解してくれているようだ。


「それじゃ記憶は完全になくなるってことなんだね」

「記憶はね、でもいくつか不思議な点が分かったよね」

「ミツルの状態だろ」

「あの子のトラウマでしょ」

「ミツルは勇者グルーブでも落ちこぼれ組になったんだ、ずっと一緒ではなかったから詳しいことは分からないけどね」

「でも落ちこぼれなのに善行LV30以上稼いだわけよね」柚子

「努力はしたってことになるね」


まさか魔将軍を一人倒したとはだれも思っていなかった。

まあその後他の魔将軍にやられてしまったのは残念だが、その時の善行LVは40を超えていたのだから。


「そうなんだ、じゃあその復讐を実行した子も生還した可能性が高い分けね」花梨

「顔と名前は憶えているけど、どこに住んでいるのかまでは聞いてないな…」

「ごめん、私聞いてた」ゆず

「え!」


あのライブハウスでただ一人、バンドメンバーに復讐する為乗り込んできた。

まだ高校生だったために言動は少しずれていたが、死なずに済んだのだから良かったと言えよう。


「待って、住んでいる場所って言ってもせいぜい町の名前よ」

「どこの町?」

「千葉県の〇×市」

「そうなんだ」

「だからと言って彼女を探すのも何か違うよな」

「ねえアンナはずっと黙っているけど」柚子

「私は別にいいの、ここにいるだけで幸せかも」

「罪作りだな」マリカ

「え 俺のせいか?」

「ノブ君!」

「まいったな」


アプリの話は2次会で2時間ぐらい話したが、今後の事もあり全員が連絡先を交換した。

その後、俺は花梨を送り届け一人家へと帰るのだが、すでに夜の12時は回っており全員が家路へついていると思っていた。


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