合コンという出会い
合コンという出会い
合コン当日、もちろんノブユキは花梨と共に有希が予約してあった飲み屋に現れた。
そしてミツルも同じく以前も合コンで会ったことがある彼女の夏生さんと共にやってくる。
そして残りの女子と有希は既に合コンの場所として指定していた大衆酒場で待っていた。
『いらっしゃいませ~』
「あ 来た」
「久しぶり」ノブユキ
「元気」マリカ
「ああこっちは元気だよ」
「ヨッス」花梨
「こんにちは」マリカ
「柚子ちゃん、そちらの美人は?」夏生
「彼女は未来ちゃん」
「神代未来ですよろしくね」
(美人じゃん)花梨
「そしてこちらがアンナちゃん」柚子
「片桐杏奈です」
こういうところに慣れていないのかアンナは席を立つとぺこりとお辞儀をする。
大学2年生という事で少しは都会に慣れてきたが、いまだに方言も少し残る田舎娘。
だが外見だけを見れば、他の参加者に見劣りしないぐらい綺麗になっていた。
だからこそノブユキにもわからなかった、片桐杏奈があの世界で幾度となく愛し合った奴隷の流魂者アンナだったことを。
一応、事前に花梨には柚子と未来そして奴隷のアンナの事は話しておいた、もちろんヘブンスバースで起きた事象の全てではなく。
ノブユキと関わった、一番重要な相手の事だけなのだが。
「とりあえず皆、空いてる席に座って」有希
お酒を飲めるのは夏生だけではあるが、他の参加者は全員未成年であるため。
ノンアルコールか又はウーロン茶を頼むことになった。
最初はそれぞれの大学生活の話から、そして夏生に酔いが回った頃から、他の参加者は本題であるアプリの情報を交換する。
「ちょっとトイレ」ノブユキ
おつまみを食べながらノンアルのビールを1杯開けたところで席を立つノブユキ。
約1分後同じように席を立つ杏奈、どうやら覚悟を決めてノブユキに話したいことがあるようだ。




