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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
デスアプリシーズン1 エピソード1 行方不明
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2日目

2日目


これがゲームの世界だとは…見た目はほぼ現実と違わないぐらいのクオリティ。

人物の表情もまるでそこに生きているとしか思えないほどリアルで、女子の手を握るのなんて中学の時以来だ。

昨日倒した狼は夜の間に村人たちが血抜きをして朝には倒した全部の魔狼が皮まではぎ取られ天日干しされていた。


「おはようございます」

「あー おはよう」

「これからお食事にしますから少しお待ちください」

「ん~ もう朝?」

「あなたも顔を洗ってきなさい」

「は~い」


目の前には質素な服を着た少女、いや女性と言っても良いのかな、俺より10センチほど背が低いが、それなりに成長している体つき。

今の自分の身長は、数値上178センチと出ており。多分彼女は169センチぐらいあるだろう。

先日初めて見た時はやせ細っていたのだが、一晩でクエスト終了と同時にここまで変化するとか、この設定は作者の意図したところなのか?

まあ一応生き残れたので、細かいところはあまり考えない方が得策か。


「こちらのテーブルにお座りください」


部屋は二間しかなく一部屋は寝室であり板の間に布団が敷いてある質素な作り。

もう一部屋はリビングダイニングと言った所か。

椅子もテーブルも木で作られたもので、作りはそれほど頑丈ではないように見える。


「ギー」


椅子を引いて座ると、スーリアという名の少女がテーブルの上に皿を並べて行く。

皿は全部で6つ、大きめの皿に昨夜取れた魔狼の肉が山盛り、そして保存食にもなりそうな固焼きのパンが3つ。

そしてもう一つの皿には漬物のような炒め物のような植物の炒め物が載っていた。


「勇者様はこれからどちらへ」

「へ 俺の事?」

「そうですよ、決まっているじゃないですか」

「別に俺は勇者じゃないんだけど…」

「その服装は勇者でなければお召しにならないはずです、それにその冠も」


確かにそう言われればそうなる、だが本当に自分は勇者に等なった覚えが無いし、なりたくもない。


「スーリアちゃんからはそう見えるんだ」

「別に勇者では無くても、私達を助けてくれた人に変わりはないですが…」

「いや別にそれはどうとってもらっても構わないよ」

「まだ勇者様のお名前を聞いておりませんが?」

「そうだったね、僕の名は…ノブユキ、そうノブユキと言います」

「ノブユキ」

「あ~ お姉ちゃんずるい」

「何が?」

「お兄ちゃんは私のなんだから~」

「そんな事決まってないでしょう、早く座って食べなさい」

「は~い」


3人で食事をしながらこれからどうするのか何処へ行くのか話していると。

やはりどうやら次の村へ行くかもしくはもっと大きな町へ行くと言う話になって行く。


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