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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
シーズン2 エピソード4 魔王討伐
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魔王女サリーナ

魔王女サリーナ


角さえ生えていなければ美魔女に見えるだろう、どうやったらこの父親からこんな美形の兄妹が生まれるのだろう。

ゲームの中とは言えそれは、はたから見ればうらやましく感じるかもしれない。


「来ないの?それならばこちらから行かせてもらうわ」

「ビシュン!」

「バシュン!」


手に持っているのは多分、鞭のような武器。

だがその長さが普通とは違う、まるで途中から長さが伸びるように柚子の顔面目掛けて

襲いかかる。

もちろんその鞭には棘のような細かい突起が無数に付いている、少しでもかすれば皮膚などずたずたになってしまうだろう。


「こそばゆいわ」

「醜いだけかと思ったら面の皮も厚そうね」サリーナ

「あなたほどではないわよ」

「言うわね」

「私はこれがスタンダードよ、あなたの方が無理しているんじゃないの?」

「言わせておけば…」

「ビュシュンビシュン」

「パシン」

「うっとおしい」

「放せ」

「いやよ」

「スパーク!」

「バリバリ」

「アースグラウンド」


どうやらサリーナの最初の魔法は電撃らしい、だが柚子に対して魔法は殆ど通用しない。

彼女は魔法を覚えるに当たってその対処法迄熟知している。

電流を地面に流してしまえばその魔法は無効化される。


「く!」

「甘いわ、アースクエイクからのグラウンドタイプマーシュ!」

「グラグラグラ、ムニュムニュムニュ」

「ウッ」

「地中に沈みなさい」


これでは逃げることもできやしない、そして追撃の魔法として底なし沼へとサリーナの足元をドロドロに溶かしていく。


「た!」

「あなたサシの勝負で助けを呼ぶんだ?」

「う うるさい!」

「まあいいわ、死になさい」

「キャー」


ストレージから取り出したのは、見るからに重くそして大きなハンマー。

それを大きく振りかぶると床(沼)にはまって身動き取れないサリーナに振り下ろす。


「ドゴーン」

「あら」


どうやら気を失ってしまったらしい。


「契約に法り我が奴隷となれ」

「シュワワー」


どうやら柚子はサリーナを殺さない代わり奴隷にする魔法を使用したようだ。

だがサリーナを奴隷にしても現世へは連れていけないのだが…



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