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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
シーズン2 エピソード4 魔王討伐
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魔法のツボ

魔法のツボ


策は考えた後は実行あるのみ、勇者セットを身に着けた明菜。

魔法で魔族に変身すると勇者セットも魔族用に外観が変化する、そうでなければ金ピカの鎧やドレスなどすぐに人族の勇者だとばれてしまう。

彼女ら三人はツボの中から大きな声を張り上げてホストを呼び込もうとする。


「ギャーギャー」

「ワーワー」

「なんだ?」

「だしなさいよ!」

「このろくでなし」

「童貞ホスト!」


本来ツボの中ではいくら叫んでも小声ぐらいにしか聞こえない、だが何故か最後の言葉にはさすがにカチンときたらしいホストの一人。

先ほどまで他の客がいるブースへとヘルプに行っていたのだが、先輩ホストに任せて他のブースへとヘルプに行く途中に声が聞こえた。


「このブス共が!」

「ポン!」栓を抜く

「あ、来た童貞ホスト」

「ど 童貞じゃないぞ!」

「じゃあなんで反応するのかな~」

「そんなことよりあんた取引しない?」

「取引?」

「私たちこのままでいるとお宝持ったままあのユキリンとかいう先輩ホストの顧客になって全部貢がされるんでしょ?」

「ん?そうなるのかな…」

「ねえいま出してくれたら、これあげちゃうよ」


取り出したのはきらきら光る宝石や魔石の数々、中には金貨入りの巾着迄ある。

少なく見積もっても数十年は遊んで暮らせるぐらいのお宝がツボの底でキラキラ光って見える。


「すげー、ほんとにくれるんだな!」

「ほんとよ」

「うーん、だけどな~」

「黙っていれば大丈夫よ」

「分かったよ」

「今よ!」

「メガチャーム」明菜

「ホワーン」


どうやらチャームの魔法はしっかり効いたようだ。


「ここから出るにはどうすればいいのか教えなさい」

「簡単だよ、水で満たせばいい」

(なるほど)

「そうなんだ、じゃあツボを置きなさい」

「はい」

「ビッグウェーブ」

「ザッパーン」


水魔法を使いツボを水で満たすと水面と一緒に3人の体も入り口へと上昇する。

少し衣服が解ける可能性はあるが、それは後で何とでもなる。

今はここから脱出する方が先だ。


「ポン!」

「ポン!」

「ポン!」

「やったね」


ツボのヘリを手で触れるというのがツボから出るためのアクションだったようだ。


【ツボから脱出クエスト完了しました、スキル薬の知識を手に入れました】

「大成功」

「後は任せたわ」

「ハイお嬢様、お任せください」魔族のホスト

「ヤッパリ少し溶けたね」

「着替えは?」

「あるよ、早く着替えよう」


Bクラスの服は穴が開き大事なところが見え隠れしていた。

ツボが置いてある一角はワインセラーのようなものがびっしり並んでいる、魔族の酒など詳しくは分からないが、多分ほとんどのボトルに媚薬や睡眠薬が入っているのだろう。

薬の知識を手に入れたおかげで鑑定すると、どの瓶にも催淫薬や睡眠薬と言ったデータが表示される。


「柚子ちゃん」

「あ、淳ちゃん達」

「何かあった?」

「少しね」

「それより、ここから出よう」

「お金は?」

「真面目だな~もう少しで私たち食べられちゃう所だったのに?」

「まあそれでも少しは楽しんだんだし…」

「じゃあ少し置いておけばいいか」


テーブルの上に金貨5枚を置いて5人はその場を立ち去った。

他のホストは常連客がいるブースへ出払っていたおかげで彼女らは無事店の外へと脱出することができた。


「もうこりごり」

「いい雰囲気だったのに?」

「それは薬のせいでね」

「やっぱり薬が入ってたんだ~」

「もう少しでやられるとこだったわよ」

「そうなんだこっちもよ」

「ねえそれより皆、ここに紋章出てない?」

「紋章?なにそれ」

「え?」


5人共に同じ紋章がおヘソの下に出ていた、知らなかったこととはいえ2人はこの紋章によって事なきを得たのだから、紋章様々である。

ただ誰かにそのことを言ったとしても、どちらにせよ彼女達 現世に戻ればこの世界の記憶は全て無くなるのだ。

Hをした経験でさえ白紙に戻る、誰かに話しさえしなければ傷つく者もいないのだ。

但し数人はこの出来事が楽しい思い出と感じている前向きな子もいたりする。



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