表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
140/204

居残り組

居残り組


ようやく職種LVが30近くまで上がったクズ勇者たち。

だがそんな彼らにも出兵の命令が出ていた、幾つかのダンジョンをハシゴした彼ら。

ミツル以外はほとんどが工作士や召喚士と言った非戦闘職だったが。

LVが上がると武器などを自作したり、魔物を召喚できたりと。

自らの能力で戦うより補助的な道具で戦うことでLVを伸ばしていくことができるようになった。

もちろん戦士のミツルもいつの間にか魔物を楽に屠ることができるようになり、念願の従者としてローラを手に入れたのだが。


「今夜もダメでしたね」

「なんでだ…」

「でも勇者様はお優しいから、多分私を気遣ってくださっているのでしょう」

「あ う そうだよ」

「大好きですわ」


あれだけ手に入れたかったNPCの女性従者、周りの男性従者達もそれぞれ従者を手に入れ。

夜な夜なHな声が聞こえているというのに、ミツルの大砲が鳴り響くことは無かった。


「それではこれから魔族討伐の第三陣は出発する、必ず魔王を倒し教国を救ってくれ」

「必ず魔王を討伐して見せましょう」ロモコ


魔剣士ロモコ、別名ショタ狩りロモコとかスッポンロモコとかいう二つ名まであったりする。

特に弱い兵士の教育係を任されている、他の勇者からはミツルのようなトラウマは聞いていない。

まあ、ミツル以外は全員が薬中だった人間達であり、考え方も行動も普通ではなかった。

一人は叩かれるほど快感を覚えていたし、もう一人は一日中何かをつぶやいていたりする。

どう考えてもまともではないのになぜかクズ勇者候補として存在している。


「では行きましょう、勇者様」ローラ


居残り組の勇者は10人、そのうち女性は2名、いつの間にか女子二人はNPCの上級兵士と仲良くなって訓練などに参加することは少なくなっていた。

別にだからと言って文句を言うことは無いが、彼女らは生きて現世に戻るということを忘れているのではないだろうか。


「なんであたしたちも?」

「そりゃ勇者候補だからだろ」

「せっかくNPCを懐柔したっていうのに水の泡じゃん」

「あ~あ、楽できたのにな~」

「お前ら善行LV気にしてないのか?」

「だってあたしら召喚されたわけじゃん」

「おいおいここが異世界なのはわかるけど、俺たちは死ぬとき現世に戻るんだぞ」

「だから何?」

「死んで戻る、それでいいのかよ」

「別に良くない?」

「ほっとけよ、NPCの股間の方が好きなんだってさ」

「うっせーわ」


クズ勇者たちの性格はさほど変わらない、善行LVもさほど上がらず。

ミツルでさえやっと30を過ぎたあたり、この後できるだけ悪いことはしないように行動しなければ彼らと同じように死んで戻ることが確実になる。

あれほどチャラい感じで女子に愛想を振りまいていたミツルだが。

魔剣士ロモコ隊長にやられてからはすっかり甘えた気持ちがなくなってしまった。


「俺はもう嫌だ、LVを上げて生きて戻るんだ」

「ヒューヒュー」

「いうね~」

「さあそろそろ出発だよ、馬車に乗りな」ロモコ


勇者C組10名は2台の馬車に分かれて聖王都から旅立った。

もちろんその道の先に何もないわけがない、行く先々で待ち構えている魔族の攻撃の中を生き抜くことができるのだろうか。

それとも魔王討伐の方が早いのだろうか、どちらにしても生きて戻るまでは気が休まらない事には変わらない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ