クズ勇者候補の今後
クズ勇者候補の今後
王城の横にある勇者の寄宿舎、そこでは勇者同士で過酷な争い、いやクズな喧嘩が勃発していた。
ダンジョン攻略を何回も経験しすでにLV25を超えたところで、まさかのNPC女子争奪戦が始まっていた。
だが他のクズ勇者より一歩出遅れたミツル、どうしてもあのごついガタイの女子兵の誘いを受けられずにいた。
だがそれも限界が来ていた、目をつけていたNPCの女子が他のクズ勇者に寝取られそうになっているからだ。
もちろんそのNPC女子をねらっているのはミツルだけではない。
他にも数人が何度も口説いているが、なかなか首を縦に振らない。
それを見て全員が勘違いをする、首を縦に振らないのは俺の言葉を待っているからだと。
まあそのような事など無いのだが、この状況を作り出すのにも、まとめ役であるNPC兵士の魔剣士ロモコ隊長の作戦だったりする。
兵士のやる気を起こさせるにはどうすればよいのか、特にクズだと言われている勇者候補。
いくらLVを上げても性根は殆ど変わらない、放って置くとすぐズルをしたり。
目を離すとNPC女子を口説いてばかり。
ダンジョン攻略でもほとんどやる気がないのに、褒美がNPC女子との合コン(お見合い)と言えばすぐに張り切り出すのだから。
「良し、全員よく聞け、これからこの勇者部隊は魔族の国へと進軍する」ロモコ
「ほんとか?無理無理」
「NPC女子の従者いらないのか?」
「いります」全員
「言っておくが今従者と仲良くなっている奴も言うことを聞かないと没収になるからな」
「え~」
すでに半分がNPC女子と仲良くなっており、すでにやることは済ませていたりする。
だがそれを白紙に戻されるとなれば黙ってはいられない。
「理不尽だ!」
「おいおい、結果を出さない者が何時までも良い思いなどできるはず無いだろう」
「LVさえ上げれば手に入るって…」
「お前ら女子に子供ができたらどうやって食わせていくんだ?仕事して金を稼げなければ彼女たちもついては来ないぞ」
「…」
大人になればそのぐらいのことは分かる、まあそれを教えられてもクズのままなら聞く耳も持たないが、NPCの女子もそういう所をよく見ていたりする。
「分かった俺はいく」
「俺もだ」
「それから私の申し出を断っているやつは今すぐ私の部屋にこい」
「ミツルか…」
「あきらめて応じてしまえば良いのに」
もう2週間も女とHをしていない、現世では週2以上やっていたのに。
だがどうしても譲れないことが彼にもあるのだ、どうしてもロモコ隊長を女として見られない。
彼女を相手にするということはまるでオ〇マを掘られるのと同じであり。
相手をするということはこの身を冒されてしまうことに他ならない。
「…」
「では明朝まで解散」
すでにLVは31になり騎士隊の兵士と同等の強さかそれよりも上になっているはず。
だがクズな部分が治るはずもなく、女の命令にもいやいや従っているミツル。
「ミツルです」
「はいれ」
「ローラちゃん」
「この子が欲しいんだろ?」
「はい」
「じゃあまずは服を脱げ」
「はい?」
そういうとミツルは着ている物を秒速で脱ぎ、あたりに散らかす。
「上を向け、絶対下を見るな」
「イエサァー」
(これをこうして、そうそう、じゃあ見本を見せるからな)
(はいお姉さま)
(お姉さま?)
「下を向くな!」
「イエッサー」
もちろんミツルの下半身を見ているのはロモコ隊長であり、ローラ衛生兵にHの仕方を教えている最中。
こう見えてもローラちゃんはロモコの妹(仮)だったりする、誰にもそれは教えていない。
(ここをこうして)
(あ ほんとだ、ピクピクしてる)
「そのまま、これを飲め」
「イエッサァー」
何を飲まされたのか、ミツルは気を失うとともになぜか下半身だけが勝手に動き出す夢を見ていた。




