エロクエスト完了
エロクエスト完了
酒池肉林、その言葉が頭に浮かんでは消えていく。
体全体を何人の女性に嘗め回されたかもわからない、残念なのはほとんどの記憶に靄がかかっており。
この夜の出来事が俺の記憶の中で曖昧になってしまった事だ、時折俺に跨って目の前で絶叫する女性の姿が現れたり消えたりする。
まるでストロボみたいに…
「なんてこった…」
「スー」
「グー」
ベッドの上には5人ほどの女性が寝ており床にも同じ数の女の子たち。
そして風呂場や廊下にも数人が気を失っていたりする。
【お疲れさまでした:全員無事クエスト完了しました、お相手の男性には極聖(性)勇者の称号が与えられます】
(いらんわ!)
女性側にはクエスト受け入れと同時に催淫魔法と男を虜にするスキル、そしてHの最中は快感が10倍になる魔法がかけられていた。
「う~ん」
「おはよう」
「あれ信之君…」
「どうしてここに?」
「それは俺の方が聞きたい」
「なんで 裸な の」
「覚えてない?昨晩の事」
「変態クエスト!」
いや確かにそれは変態クエストと言ってよい、男から見れば桃源郷だが女子から見れば胸糞なクエストだ、だがクリア報酬が本当なら避けて通れない。
柚子一人ならば絶対拒否しただろう。
「私の初めて…」
「ごめん」
「しくしく」
「ごめんなさい」
「ヒックヒック」
「あなたのせいじゃないわ」
(なんでなのよ)
そう柚子は軽く考えていた、途中で辞められるとばかり思っていたのだ。
そうすれば逃れられると。
だが彼女のクエストには他の女子とは違うクエストも発生していた。
【男子を自由に操ろう:そうすれば楽にクエストを完了できる、コンフェやバインドで操ってみよう、そして全員に催淫魔法をかければ楽にこなせるよ】
確かにそうすれば簡単にしかも楽にクエストを完了できるだろう。
だがここで間違いが発生する、ノブユキのスキルには触ると快感5倍とか相手を気持ちよくさらに好感度が増すスキル迄持っている。
それは柚子もノブユキのスキルの影響を受けてしまうことになる、しかもノブユキにも催淫魔法を使用したのだから相乗効果はHに対して確実的になる。
これでは途中で自分だけ逃れるなんてことはできなくなってしまう。
幸いなのはノブユキの記憶があいまいな事と、柚子達の記憶もフワフワとした快感におぼれたという事しか覚えていないことだった。




