表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
シーズン2 エピソード2魔族討伐
113/204

交代要員

交代要員


朝食を終えて今後の計画を話し合う、昼には交代の兵士が50人砦へとやってくる予定だ。

俺達は一度キャンプへと戻り聖都に戻るのか、又は次の指令を待つことになる。

最初の指令では一度聖都へと帰還するという話になっていたはず、ユーリア隊長に課せられた命令に変更があれば俺も従わなければいけなくなるのだろうか。

すでにいつ魔族が攻めてくるのかわからない状態になり、今後の予定はどうなるのか。


「皆揃ったか?」

「ハッ 斥候隊20名整列しました」

「うむ そろそろ来る頃か…」

「聖王国第2軍国防部隊第1小隊アブラハム・クリード准騎士爵、現着しました、開門お願いします」

「ガラガラガラガラ」


どうやら交代の部隊が到着したようだ。

そして手紙を受け取り内容を確かめる。


「伝令です」

「やはり帰還するのは無理なようだ、キャンプにとどまり指令を待てか…」

「隊長から一度キャンプへ出頭するようにとのことです」


千人の増援を任されているのは聖都周辺に領地を持つフォロス・マッケンロー伯爵(45)。

彼の下に准男爵位と准騎士爵が計5名、彼らがそれぞれ部隊を編成して現在キャンプから調査隊を指揮して見回りをしている。

残りはキャンプの管理と物資の管理などを受け持っている。

ユーリアは騎士爵だが彼女の父は公爵家、要するに親の七光りがあるが故の地位。

近衛騎士隊の隊長としてかなり良いポジションにいるのだが、いずれどこかの爵位持ちと婚姻することが決まっていた。


「これにて申し送りは完了した、あとを頼んだぞ」

「かしこまりました、ご苦労様です あとはお任せください」


交代で指揮を執るのは准騎士爵位の若者だ、交代人数は50名半分が志願兵で半分か准騎士爵家の私兵という混成部隊。

昨日の魔族襲撃で交代要員にも変更があったようだ、確かに守りを固めなければあのような攻撃に対処するのは難しい。


「よし我らも出達しよう」

「ザッザッ…」


キャンプから砦までは20kぐらい、来るときはやや坂を上るので疲れはあったが、帰りは下りの道程なのでそれほど大変ではない。

空には鳥が舞い、天候もなかなかいい日だった。


「ご主人様」アンナ

「なんだ?」

「あの騎士様ともHしたんですか?」

「ああ 成り行きだけどね」

「すごいです」

「何が?」

「もう英雄まっしぐらじゃないですか」

「成り行きだって」

「それよりもアンナも現世へ帰るなら訓練しないとな、そうしないと帰れないぞ」

「え?ノブユキ様は帰るんですか?」

「帰るよ、普通帰るだろう」

「私、帰れないとばかり思っていました、そうなんだ…帰れるんだ」

「もしかして帰りたくない?」

「わからないです~」

《ご主人様、奴隷に落とされると精神やられちゃうにゃ》

「それはなんとなくわかる」

「わたくしにお任せください、ちゃんと癒して差し上げますよ」

「え?」

「だってこの方も勇者候補なのでしょう」


そういえばこの世界に転送されてきたものは全員勇者候補という扱いだった。


「そうなのかな~そうかも~」

「にゃー」

《アタイもついてるからだいじょうぶにゃ》


先頭の馬には部隊を率いたユーリアがさっそうとまたがっている。

あの女性が俺の上にまたがっていた時をふと思い出し、いつの間にか顔がにやけ股間が熱くなる。


《ご主人様もHにゃ》

《そうだよ、悪いか》

《そんなことないにゃ、今度はあたいもお願いするにゃ》


約1時間、坂を下っていくと目の前の広場にたくさんのテントが張られており。

ようやく人が沢山いる場所へと戻ってきた感じがしたのだが、そんな安心など一時でしかないようだ。

俺達には今回の出兵の指揮を執っている大隊長、フォロスマッケンロー伯爵の元へ報告をしに向かうことになっている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ