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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
シーズン2 エピソード2魔族討伐
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村も町も

村も町も


到着したのはノルザン砦から約20k離れた村。

何処から見ても寒村であり、この村から兵役を募ってもせいぜい2人から3人。

いや今はそれどころではない、村も町も魔族に襲われてむごいありさまだ。


「とうちゃーく」

「各隊村の空き地を駐屯地とする、すぐに各隊にて作戦を開始、19:00に報告」


今回投入された兵士は3つに分類される、まずは民兵500人からなる徴集兵。

彼らは別に無理やり集められたわけではない、殆どが冒険者組合などに張られた兵隊募集広告で集められた者達。

今回の仕事では一般のクエストなどより破格の報酬が得られると言う事で。

冒険者だけでなく普通の民間人まで兵役募集に名乗りを上げた。

そして彼らに命令を効率よく伝えるために、隊長となるものが必要となる。

それが貴族兵、彼らは貴族お抱えの兵士だがほとんどが護衛や特殊な任務を行ってきた、常日頃厳しい訓練を行ってきた経験者達。

隊長格となる貴族兵のグループをいくつかに分け民兵をその下に分ける。

これで五つの小隊が即席で出来上がる。

その上に来るのが騎士隊であり、彼らは王の直属ではあるが主に命令を伝えたり、時には先陣を切って敵に切り込む先鋒役を担ったりもする。


「勇者隊はこちらへ集まってくれ」


どうやら他の兵士とは別行動になるようだ。


「勇者部隊はこれから砦へと行軍する、ここから北へ20kだがすでに先遣隊が砦の安全を確保しており、勇者である君達ならば特に問題は無いだろう」

「誰が先導をするんだ?」

「私が先導する」


何時の間にか前に出てきたのはあごひげを蓄えた大柄な騎士。

背中には大剣を背負っており、そのいで立ちからは歴戦の勇士と言った独特の雰囲気を醸し出している。


「それで?」

「すでに砦は確保されているので、勇者隊にはその先を担ってもらいたい」

「その先?」

「魔族の討伐だ」


先導役を請け負ったのはロドリゲス・グラダースと言う騎士、騎士隊の中でも古参であり。

先の魔族討伐でも先陣を切って敵を屠って来た強者である。

戦士LVは77、騎士LVは25、合計100LVを超えている。


「これより馬車にてノルザン砦へ向かう、全員馬車に乗ってくれ」

「またかよ」

「勇者の扱いひどくないか?」

「愚痴を言っても変わらないだろ」

「それより何か匂わないか?」

「この臭いか?」

「ああ村にはほとんど人はいなかった」

「寒村だ、こんなものだろう」

「索敵」

「よく見て見ろ」

「赤い点があるぞ」

「おい騎士さん」

「なんだ?」

「あの村、魔物が潜んでいるぞ」

【村に潜伏する魔物を退治:グールとスケルトンを殲滅しよう】

「ヤッパリだ」

「わー」

「なんだこいつら!」


砦へと行くために馬車に乗り込もうとした矢先、村の奥から現れたのはグールとゾンビ。

そしてスケルトンまでもが駐屯するはずの空地へとぞろぞろと出てきている。

その数は100体どころでは無かった。


「迎え撃て!怯むな戦士たち!」

「俺達も行くぞ」


馬車から飛び降りると作業をしていた民兵たちを横目に、勇者達が魔物を退治するべく走り抜ける。


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