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ワタシが私になるまでの話



 


こぽこぽ、ぱちん。こぽこぽ、ぱちん、ぱちん。

どこからだろうか、泡が水から上がって割れていく音がする。

ふわふわ、ぷかぷか、とぷん。どぷん。

体がゆっくりと、赤子があやされているように浮き沈みを繰り返す。なにかに優しく包まれているようで、暖かくも、涼しくもあるような感覚はどうにも不思議で。



これは何が起きているのか、そもそも考えられているのは何故なのか、今ワタシが何なのかは、全く分からないけれども。それでいいから、このまどろみに体を預けて深く、深く眠ってしまおう。訳の分からないまま、ずっと眠れる方がきっと幸せだろうから。






──────でも、きっと誰かだろうそれは、まどろみに微笑んで眠ることを許してくれないらしい。光が、眩しくも、暖かく寄り添って引き寄せてくる光があった。ゆっくりと、ゆっくりとだけれども。ワタシは、まどろみから引き抜かれて。そして、世界は。ワタシの世界は、動き出すのだ。





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