表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/41

15

本当にいいのかなぁ。

不安を抱えつつ、僕は英雄が率いるパーティへ参加した。

ルートさんから紹介されるなり、あのツインテールさんが僕を指さして、


「あー!この前の!!」


「ど、どうも。

よろしくお願いします」


「いやいや、こっちこそリーダーが迷惑かけちゃったみたいでごめんね。

唐揚げもありがとうね」


ツインテールさんはそう言った後、改めて自己紹介してくれた。


「私、マリー!

よろしくね」


続いて、ゴツイ戦士職らしき男性が名乗った。


「おお、昨日の唐揚げくれたパーティの子か。

美味かったぞ!

俺は、ゴードン。

で、こっちの優男が」


ゴードンさんが、隣に立つ黒ローブの男性を示す。

優男、と言われたのは、ヒョロい青年だった。


「ど、どどど、どう、も。

ら、ラネイ、です。

よ、ろし、く」


ラネイさんは、ビクビクと怯えながら名乗った。

僕、何かしただろうか?

視線すら合わせてもらえない。

それどころかさらに目深にローブのフードをぐいっと、引っ張った。

こんなに怯えられる覚えがない。

戸惑っていると、マリーさんが耳打ちしてくれた。


「ラネイって、極度の人見知りなの。

別に貴方のことを嫌ってるとかじゃないから、気にしないで」


「は、はぁ、わかりました」


僕が原因でないのなら別にいいけど。

それより、ルートさんは彼らに僕のギフトについて伝えたんだろうか。

どうも、こんなにフレンドリーに接してもらえてる所を見るに、たぶん何も言ってなさそうな気がする。


「しかし、軽装だな。

もしかして、【盗賊】のギフトホルダーか?」


ゴードンさんが僕を見ながらそう言った。

どう答えたものか。

僕が思考を巡らせようとした時、ルートさんが口を開いた。


「いやいや、彼は【料理人】のギフトホルダーだよ」


え?

僕は、ルートさんを見た。

彼はウィンクしてみせた。

どうやら、そういう方向で話を通すらしい。


「あー、なるほど」


「あの唐揚げの美味さはそういうことか」


マリーさんとゴードンさんが、納得する。

ラネイさんは、目深にしたフードのしたから僕を見て、


「???」


何故か首を傾げて、それからルートさんを見た。

ルートさんは苦笑しただけだ。


「……ち、ちょっと、いい??」


ラネイさんは、どもりながら僕の腕を掴むとほかの三人から離れる。

そして、やはりどもりながら聞いてきた。


「き、きみ、あ……の、【無能】持ち、だよ、ね??」


「!!」


なんでわかったんだ、この人!?


「あ、あ、こわがら、ないで、いい、よ?

あ、ちが、こわがって、るのは、僕だけ、ど」


「…………」


「ぼ、ぼく、【神眼】のギフトホルダー、で。

それで、いちおう、ルーちゃん、じゃなかった、リーダーに仇なす人、かどうか、チェック、してるんだ」


「…………」


「あ、あ、あ、逃げようと、しないで!

ごめんね?

でも、ルーちゃんは人がいいか、ら。

それでたくさん、裏切られたり、利用されたり、してきてね。

だから、僕が、そういう人を、せんべつ、するようになった、んだけど。

えと、それで、ね?

何が言いたいのかって、いうとね??


きみのこと、ほんとのギフトのこと、あの二人には、言わない方がいいんだよ、ね??」


「そうして頂けたら、助かります」


「うん、わかった、よ。

……でも、きみ、そんなに沢山スキルを、かかえて、だいじょぶなの??」


「はい?」


「……からだに、負担が、かかり過ぎてる。

君を教えてる人、なにも言って、ない、の??」


なにも、聞いていない。

もしかして、リーゼも知らないことなのかな??


「きみ、まだ体が、出来上がって、ない、から。

あれこれ、スキル、使いすぎると、寿命、ちぢめるよ。

きをつけて、ね?」


ここまで、この人の話を聞いて確信した。

この人、めちゃくちゃいい人だ!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] おおあの世界じゃないこの世界の鑑定・・・じゃなかった神眼持ちか! [気になる点] そういやあの鑑定of鑑定、やろうと思えばどこまでも出来そうだもんな… [一言] もしやスキル持ち無能が表舞…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ