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銀河のかなたより  作者: 羽月蒔ノ零
銀河のかなたより
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その8

 地球の飲み物を満喫したあと、4人は再び街を歩いた。


「あ、このお花、とても綺麗でかわいいですね! なんていうお花だろう?」


「ああ、それなら知ってる! ネリネっていう花だよ。ダイヤモンドリリーっていう別名もあったなたしか。太陽の光でキラキラ光ってるでしょ? それがダイヤモンドみたいだからってのと、リリーっていうのは、また別の花の名前で、日本語では百合っていうんだ。まるでダイヤモンドのように輝く百合みたいな花っていう意味かな多分」

 

「ネリネっていうんですか。そして別名がダイヤモンドリリー。名前も、とても素敵ですね!」


「ほお。たしかにかわいらしい花だなあ。ダイヤモンドとは宝石のことだな。我々の星にも似たようなのがあるんだ」

「ほんとだ。綺麗! なんか、マーリに似てる気がする!」

「ええ? そうですか? なんか嬉しいです!」



「ねえ、みんなの写真て、撮ってもいいのかな?」


「写真、かあ……」

「一応規則では……」


「いいぞ!」

「え? でも……」


「大丈夫だ。ヒナタの撮った写真がきっかけで、地球文明を大きく揺るがすような事態になることはないだろう」

「……そうね!」


「ありがとう!」そう言って、日奈太はカバンの中からカメラを取り出した。


「じゃあみんな、花の隣に並んで!」

 ネリネの花の、右隣にフィーモが、左隣にマーリとユイカリアがそれぞれ並んだ。


「じゃあ、撮るよ! ハイ、チーズ!」

『パシャッ!』

「お? ハイチーズとは、一体なんのことだ?」

「なんかね、地球では写真を撮る時にこう言うことが多いんだ」

「ほお~。そうなのかあ~」


「ヒナタ君は、いつもカメラを持ち歩いてるんですか?」

「いや、いつもではないよ。何かを撮りに行きたい時だけ……、あれ? じゃあ僕は今回、一体何を撮ろうとしてたんだろう? そういえば、カメラをカバンの中に入れたのは今日じゃないな。たしか……、そうだ! みんなと出会った日だ! あの日僕は、カメラを持って……、あ! 思い出した! 思い出したよ! みんなと出会ったあの日、僕がどこへ向かおうとしていたのか! 全部思い出した!」


「なに! 本当か!?」

「やったあ! 遂に記憶が戻ったのね!」

「よかったです。ヒナタ君は、あの日どこへ向かおうとしていたんですか?」


「とても素敵なところだよ。ぜひ皆にも一緒に来てほしいんだけど、いいかな?」


「ああ、もちろんだとも!」

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