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ノーソウル・ア・ライフ  作者: 惨吾
ソウルキング編
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01話. 謎の世界と六つの魔法

 「どうされましたか?大丈夫ですか?」


 俺に話かけてきたのは、同年ぐらいの青い制服を着た赤髪の少女だった。


 「あ、いや、えっと、少し道に迷ってしまって」


 俺は異世界から来たなんて言えないので、嘘を付いた。


 「大丈夫ですか?良ければ、村まで案内しますよ。私、隣の村までおつかいに行ってて、その帰りなので」

 「あ、ではお言葉に甘えて、宜しくお願いします。俺は、神谷風間と申します。カズマで良いですよ」

 「私は、ソフィアと申します。宜しくお願いします。では、行きましょうか?」


 俺は、ソフィアと一緒に彼女が住む村まで案内してもらうことにした。



 「確か、カズマさんですよね?どこに行く予定だったのですか?」

 「あ、あれ?俺はどこに行くつもりだったんだっけ?え?え?」


 俺はまだこの世界のことを全く知らなかったので、記憶喪失の振りをした。


 「大丈夫ですか?もしかして、記憶喪失とかですか?村に医者がいるので、村に着いたら診断してもらいましょ」

 「あ、はい。ありがとうございます」


 どうやら、ソフィアは俺が記憶喪失だと思ってる。都合が良い。



 暫く歩いてると、俺たちの前にー体の魔物が出現した。その魔物は、ー体のイノシシだった。そして、その魔物はソフィアに向かって風のように早い速度で襲ってきた。


 「危ない!」


 俺はソフィアに大きな声で教えてあげたのだが、ソフィアは一歩もその場から動かなかった。そして、直進してくる魔物に向けて両手を伸ばしていた。



 「火の玉(ファイアーボール)!」



 次の瞬間、ソフィアの前にいた魔物は横に倒れていた。さっき、ソフィアが放ったのは魔法だった。しかも、スピードも早かった。そして、詠唱も無しに魔法を放っていた。俺はそれに驚いていた。それは、詠唱無しで魔法を放つにはかなりの努力が必要になってくるからだ。例えば、魔法のイメージなどだ。日本で詠唱無しで魔法を放てるのは、超級魔法を使える俺を含める7人だ。魔法をイメージすることは難しい。しかし、それができるようになると、超級魔法も使えるようになってくるのだ。



 「カズマさん、大丈夫でしたか?あれは、野生のイノシシでしたね。では、歩き続けましょうか?」

 「あ、はい、大丈夫です」


 俺はまだ少し混乱してたが、ソフィアに返事をし、歩き始めた。俺は歩いてる最中に、ソフィアにさっきの魔法のことについて尋ねてみた。


 「あの、ソフィアさん?さっきの魔法って何ですか?」

 「あれは、火属性の魔法よ。火の玉を放つ火の玉(ファイアーボール)って言うの。ー番簡単な魔法だけど、使えこなせば結構強い魔法だよ」

 「そうなんですか?あの俺、魔法のことよく分からないので良ければ教えてくれませんか?それと、敬語止めませんか?」

 「分かった。えっと、魔法のことよね?魔法には六種類の属性があるの。火属性、土属性、風属性、水属性、光属性、闇属性の六つ。火属性と水属性は、攻撃特化の魔法。土属性は、防御特化の魔法。風属性は、遠距離攻撃と移動に特化してる。光属性は、主に治癒魔法。闇属性は、あまり詳細が分かってないから、謎が多い魔法なの。危険な魔法とも言われてるよ。それに、私は闇属性を使える人に会ったこともないのよ。そして、私は闇属性以外なら全ての属性魔法を使いこなせるよ。時間がある時にカズマくんに教えてあげるよ」

 「魔法には六種類の属性があるんだ。細かく教えてくれてありがとう。それにしても、ソフィアは凄いね。殆どの魔法が使いこなせるじゃん」

 「ま、まあね。カズマくんも練習すればきっと、魔法を使いこなせるようになるよ」

 「うん。ありがとう」


 ソフィアは、少し嬉しそうな表情で答えた。



 俺はソフィアからこの世界に存在する魔法について学ぶことができた。しかも、この世界に存在する魔法の属性は、俺が今まで使ってきた魔法と殆ど同じだったのだ、闇属性以外の魔法は。元の世界には、火属性、土属性、風属性、水属性、光属性の五つしかなかった。だから闇属性と聞いて、俺は少し興味が湧いてきた。一方で、まだどの魔法が使えるのかや、魔法のレベルまでは分からない。でも、さっきソフィアが使っていた「火の玉(ファイアーボール)」という火属性の魔法は日本でも存在していた。そして、それは初級魔法に分類される簡単な魔法だった。



 「カズマくん、そろそろ着くよ。ほら前方に見えてきたのが私の住む村、ローランド村よ」

 「結構大きな村なんだね!?」


 数分後、俺はソフィアが住む村に着いた。そして、俺は周りを見渡しながら、ソフィアの家まで案内された。そして、ローランド村に入って数分後、ソフィアの家に辿り着いた。

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