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ノーソウル・ア・ライフ  作者: 惨吾
ソウルキング編
1/16

プロローグ

 俺は今、夢を見ているのだろうか?



 今俺の右隣にはー人の10歳ぐらいの少女がいて、左隣には俺と同い年ぐらいの美少女がいる。そして、後ろにはー人の青年と、もうー人の美少女がいる。


 「カズマ、次はどこに行くの?」

 「んー。とりあえず、王都に行こうと思う」

 「王都までどれくらいかかるの?」

 「1-2日間ぐらいかな」

 「そんなに歩くの?私、死んじゃう」

 「こんなことで、死なないよ。王都に着いたら、ケーキを買ってあげるから頑張って歩いて」


 俺はその少女を励ますように言って、今度は左隣の美少女に問いた。


 「ソフィア、大丈夫そうか?」

 「うん。私は大丈夫だよ。とりあえず、王都に着いたら防具や武器を買わないとね」

 「そうだな」


 すると、俺とソフィアのイチャついた会話を後ろで聞いていた美少女に少しばかり俺は怒られてしまった。


 「ちょっとそこ、あまりイチャつかないでよ」

 「アリス、そんなんで怒るなって」


 しかし、もう一人の青年がフォローしてくれた。

 た、助かった。アリスは怒るととても怖い。

 だから俺は後ろの青年にサッと振り向き、親指を立てた。すると、その青年はニコリと笑った。



 俺は今1人の冒険者であり、魔王討伐の任務を持っている。そして、美少女三人とー人の青年と一緒にパーティーを組んでる。事実、俺は元の世界よりもこっちの世界の方が楽しいと思ってる。



 そう、あの時、あの場所から...




 「何時まで寝てるの?早く起きなさい!」

 「はーい!ごめん、今起きる!」


 俺はお母さんの声で目が覚めた。枕元にあったスマホを確認すると、08:10を回っていた。ー時間目は08:30〜だ。

 ヤバい。そう思い、俺はベッドから跳ね起きた。そして、急いで制服に着替えて一階に駆け降りた。


 「どうしたの?いつもは寝坊しないのに」

 「昨日夜遅くまで、今日のテスト勉強をしてたの」

 「そう。でも、次からはもう少し早く寝るように」

 「はい!行ってきます!」


 俺はダイニングテーブルから朝食の一枚の食パンを口に加え、家を飛び出していった。



 俺の名は、神谷風間(かみたにかずま)。桜町魔法高等学校に通う2年で、成績は全国トップである。今日は西暦2040年7月24日で、期末テストの最終日だ。



 今日のテストは実技試験である。俺たち生徒が一人ひとり試験内容の魔法と、ーつ自分の得意な魔法を行って点数を稼ぐ。俺は今日のテストの為に、昨日夜遅くまで新しい魔法を考えていた。無事新しい魔法は完成したが、睡眠時間があまり取れず、今日寝坊してしまったのだ。もう少し早く寝れば良かったと、少し後悔している。



 因みに、魔法は4段階に分けられている。初級魔法、中級魔法、上級魔法、超級魔法である。俺が今回完成させた魔法は、超級魔法に分類される。全国で超級魔法を使えるのは、俺を含めて7人である。その中でも、俺の魔法は周りの人の魂を吸い取ってしまうぐらい強力なので、「魂王(ソウルキング)」などとも呼ばれてる。俺のーつの悩みでもある。

 


 このままだと遅刻してしまう。なら、あれを使うか。

 俺は学校の目の前に行ける「次元(ゲート)」という転移魔法に似た魔法を起動させた。すると、俺の目の前に一つの次空間が現れた。

 よし、これでテストには間に合うぞ。

 そう呟きながら目の前の次空間を潜ったのだが、そこは桜町魔法高等学校の正門では無く、ある小道だった。そして俺が周りを見渡す限り、周り一面は大草原だった。

 ここはどこだろう?

 俺は一旦戻ろうと思い、後ろを振り向いた。しかし、そこにはさっきまであったはずの次空間が無かった。

 え?なんで?ここはどこ?じゃあ、別の魔法で戻るか。

 俺は慌てず、冷静に別の魔法を起動させようとしたが、どの魔法も起動しなかった。超級魔法さえも。

 なんで?どうして?

 俺が頭を抱えてると、俺の前方から来るある一人の美少女に声をかけられた。



 そして俺の物語が今、ここから始まったのだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 句読点の使い方があっている。 [気になる点] 説明文ばかりで魅力が伝わらない点。 終わり方に印象がなく読み手が次も 読もうと思えないと思う点。 プロローグが短すぎる点 [一言] 勝負して…
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