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最悪の人狼ゲーム  作者: 椎名 真琴
第一章
7/33

処刑デモ。その3

今回はグロシーンなかった気がします。

桜 side…


なぜか、その様子を()()()見たことある気がするのだ。

何だったのか、思い出そうとしても(もや)がかかって思い出せなくなる。



空「はいっ!おーわり!」


その言葉が聞こえた瞬間、皆腰が抜けたみたいでへたり込んでしまった。

同時に部屋から都忘さんが出てきた。


空「皆大丈夫ー?」

虎「どこ…っが……大丈夫そう……っに見える………んだよ……」

蕗「はあっ…はあっ……」



怖い。そう思ったのはここに来て何度目だろうか。

ここに来る前では、そんな事ほとんど思わなかった。



空「じゃ、次。」

空「次は…()()()かな?」


炙る。つまり『()()』のことだと思う。

こうやって冷静に考えられるなんて、私は少し狂ってしまったのかな…


空「サクッとするか…」


そう言うと、どこからか持ってきた火炎放射器を付け、その先を……





都忘さんめがけ、炎を放った。



都忘さんから匂う、人の焼ける匂い。だんだんと皮膚が焼けていき、色が変わっていく。





もう、皆も耐性がついたのか普通に見ている。




しばらくすると、都忘さんは崩れ落ちた。



空「くさっ…後でお風呂入らないと……」

空「んじゃー現時点でのラスト!いっくよ〜?」


立ちすくむ私の横を、元通りになった都忘さんが通り過ぎていく。

都忘さんは……











私を見て、悲しそうな目を向けてきた。

そして、口パクで何かを伝えてきた。




桜「えっ……?」


もう一度、確認のために見たのだが、やはり何も写さない瞳になっていた。



…気のせい……なの…?


空「最後は、一番苦しむことのない方法、『()()()()』だよ。」

空「都忘。」



空「入りなさい」


ゆっくりと、深く頷く。

一番シンプルで、所々穴が空いている部屋に都忘さんは入った。



空「あまり乗り気じゃないのだけれど………処刑スタート。」



部屋の中に、何かガスが充満していく。

その感覚がどんなものなのか分からないけれど、きっと、ゆっくりと死んでいく感じ。



私は、それを願いたい。




数分後、都忘さんは崩れ落ち、そのまま動かなくなった。



空「これで、一通り終わったかな。」



やっと、処刑が終わった。

すると都忘さんが起き上がり、空木さんの所に歩いていく。



空「それじゃあお待ちかね、役職紹介と確認をしよっか!」









「ねえ、少しずつ呪いが本格的になるよ。」












ーーーーーーーーーそんな声が、聞こえた気がした。

処刑シーンは今回で終了です。

桜ちゃんが昔みたあの光景はどこで見たのか。都忘さんが桜ちゃんに伝えたこととは一体何だったのか。『ガス室刑』でなぜか丁寧な口調になった空木ちゃんは何を思っていたのか。

そう言ったことを考えて見ると面白いかもしれません。

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