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最悪の人狼ゲーム  作者: 椎名 真琴
人狼ゲーム開始
26/33

最後の投票。

桜 side…


空「あー…泣いてるところ悪いけど、今から投票しないといけないよ〜」

蕗「…っ」

桜「向日葵さん……」

向「…大丈夫。」


彼女は口では「大丈夫」と言っているが、体はプルプルと震えていた。

…そうでもしないと、耐えられないのかもしれない。


向「…私は、大丈夫だから。」

蕗「…無理は、してないですよね…?」

向「無理なんてしてないよ!」


嘘だ。だってその目には悲しみが混じっているもの。


空「まぁ、投票なんてしなくても皆の考えは一緒でしょ?」

桜「…うん。」

蕗「僕も…」



今日、最後の人狼である向日葵さんを処刑する。



空「じゃあ今日処刑するのは〜?」

 「向日葵/さん」




本当に、この判断は正しかったのかな。




空「じゃあ今日の処刑対象は向日葵だよ〜!」

向「…」


分かりきっていた。


空「……一番苦しむことのない方法、『ガス室刑』。」

 「それが、私から貴女に向けて最大の慈悲よ。」


なにか、悲しい気持ちが滲んでいる気がする。


蕗「空木…さん?」

空「…ッ」


ーうーちゃんっ!


桜「っ!!」


何だったんだろう…?今の記憶…は……


そして、気付いたら向日葵さんは中に入っていた。


空「遺言は?」

向「…あーあ、結局死んじゃうんだなぁ。」

 「私、長生きしたかったなぁ…」

 「ここで会った皆と、いっぱいはしゃぎたかったし…笑いたかったし…遊びたかったなぁ……っ」


向日葵さんは、泣いていた。涙が、白い頬を伝う。


向「…ごめん……皆、ごめんね。」

 「私、罪深いことしちゃったよ………」

 「だから、向こうで待ってるみんなに、謝ってくる。」


すでにガスは入っているだろう。目が虚ろになってきている。体がふらふらしている。









向「仲良くしてくれて、ありがと…。」



そして、体が崩れ落ちる。



向「………」



それは、私に向かって口パクで言われた。




ーごめんね。












と。

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