二日目 夕方
桜 side…
〜議論を中断して下さい。繰り返します。議論を中断して下さい。〜
花「……」
〜これから、処刑投票に入ります。必ず、一回は投票を行なって下さい。〜
竜「入れよっか…」
向「そうだね…」
パッ
私の目の前に、半透明なスクリーンが出てきた。
ただ、端っこに何かのマークが増えていた。
空「あ!マークは気にしちゃダメだよー」
空「ただこっちのミスw」
逆に気にするんだけど…
そんな事を思いながら、私は花車さんのところを押す。
〈確認。処刑対象は 花車 でよろしいでしょうか?〉
YES NO
私は、少し戸惑いながらYESを押す。
〜全員の投票が完了しました。結果を発表します。〜
〜結果…花車に全表入りました。本日の処刑対象は花車です。〜
空「いやぁー!今日死ぬのは花車だって!」
空「せっかく仲良くなったのに、今日でお別れって残酷!あははっ!」
子供のように、無邪気に笑う空木さんが、怖い。
ただ、何か既視感を感じるのは私だけ……?
空「ではではー!花車の処刑方法は〜?」
デケデケデケデケ… デン!
空「ギロチンになりましたー!」
パチン。
その指を鳴らす音と同時に、目の前にいた花車さんがギロチンの穴に首を入れられる。
ふと、上を見ると、鋭そうな大きい刃が見えていた。
花「あ…わ…たし……もう……」
花車さんの顔は、絶望に満ちていた。
なぜか、口角が上がる。上がってはいけないのに、上がるのはナンデナノ?
空「さぁて…遺言をどうぞ?」
花「…私は、人狼になったけど、正直、誰も殺したくなかった。」
花「ああ言ったのは、私が壊れないようにしただけ。」
花「だから、虎杖さん。ごめんなさい。死んでなかったから良い訳じゃないけど、私はそれでも殺そうとした。」
花「さようなら。皆。先に逝くけど、頑張って生きてね…!」
最期に、花車さんは今まで見たことのないけど笑顔を見せた。
空「じゃあ、処刑するよー」
そして、刃を支えるロープが切られる。
重力に沿うように、刃が物凄いスピードで落ちる。
花車さんが死ぬ直前、目があった。
その顔は…
恐怖と絶望に満ちた顔だった。
ドシュッ。
頭が、転がり落ちる。
私に向かって飛んでくる。
何故か見慣れた光景に、
私は、
意識を
彼方へ飛ばした。
夜がやってくるよ…!
さぁ、一人死にました。もう一人の人狼は、一体誰なんでしょう?
皆さんも、考えてみてくださいね?