表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

宇都宮君に懐かれてます。一話目


私の思い出の中にはいつも彼がいた。



学校の登下校の時も

教室で勉強をしている時も

みんなと遊んでいる時も


いつもいつも彼がいた。




一人で寂しい時も

悲しくて仕方がない時にだって



当然のように彼はそばにいてくれた。






そう…私の隣にはいつも


宇都宮うつのみや 君がいたんだ───────


















朝日が眩しい。

瞼を閉じているのに白く見えるほど……

あれっまだ朝じゃないよね?

電気が付いてる?消したはずなのに─────


──────まさかっ……




パチっと目を覚ますと目の前に顔があった。



「宇都宮君っ?!」



いくら見慣れた顔とはいえ夜中の不意打ちには誰だって驚くだろう。

こんな時間に年頃の女の子の部屋に無断で侵入……

宇都宮君は悪びれる様子もなく、飛び起きた私に向かって両手を広げてきた。



梨花りんかハグしてくれ。寝付けない。」



宇都宮君の家は隣にあって、自分の家のベランダをつたって私の部屋に窓から入ってくる。

しっかり鍵はかけたのに。いつもどうやって入って来てるのだろう……


言っとくが、私達は付き合っているわけではない。



「宇都宮君…こんなことしちゃダメなんだよ?」

「誰も見てないとこなら良いって言ったじゃん。」


「私は時間のことを言ってるのっ。」

窓からの不法侵入はっ?とお思いだろうが、それを言っても通じないのが宇都宮君だ。



「明日からの高校生活のことを考えたら心がザワついて寝れないんだよ。」



宇都宮君がすがるような目をしてもう一度両手を広げておねだりしてきた。

宇都宮君は得意なこと、不得意なことの差が激しい。

新しい場所、新しい環境というのは宇都宮君にとってはすごく苦手なことなのである。



「わかった。落ち着いたら自分の部屋に戻ってよ?」



私がそう言うと、宇都宮君は私の胸に耳を押し付けながら抱きついてきた。




「やっぱり梨花の音が一番安心する。」




真夜中にベッドの上で抱き合う男女……

普通ならこれからおっ始めるようなシュチュエーションなのだが、これはそんな行為ではない。


宇都宮君はなぜだか、私の心臓の音を聞くとどんなに気持ちが荒れていても心穏やかになれるのだ。


小さな頃からの習慣になってしまっているのだけれど、一体いつまでこれをしなければいけないのだろう……




宇都宮君は身長175cmだ。

私より20cmも高い。

きっとまだまだ伸びるだろう……

顔だって幼くて女の子みたいだったのが、今では凛々しい男の顔付きになっている。

茶髪にしてるしピアスだって付けている。見た目は今風のヤンチャな感じの男の子だ。


正直、抱きつかれる私は照れるのだ。



宇都宮君は私の胸の中で安心しきったような顔をして寝息を立てていた。


……って。



「ちょっと宇都宮君?こんなとこで寝ちゃダメ!」

「梨花の布団で寝る。」


「ダメだって!早く自分の部屋に戻ってっ!」

「無理。むにゃむにゃ……」



宇都宮君とはいつもこんな感じである。

大事なことだから2回言っとくが、私達は付き合っているわけではない。


この関係が始まったのはあの時からだった。
















小学校入学を前に宇都宮君は隣の家に引っ越してきた。


「梨花ちゃーん。ちょっとこっちにいらっしゃい。」


母に呼ばれて玄関まで行くと、そこには優しそうな女性と、その陰に隠れるようにしがみついている小さな男の子がいた。


「こちら隣に越してきた宇都宮君。梨花と同い年なんだって。」


最初の印象は女の子みたいな可愛い顔立ちで大人しそうな子だなって思った。

ヨロシクねっと言ってニコっと笑いかけると、宇都宮君は大きな目をさらにパッと見開いてから、母親の後ろに引っ込んでしまった。


「ごめんねぇこの子人見知りがひどくて…仲良くしてあげてね。」

「はいっ。宇都宮君、同じクラスになれたらいいねっ。」




世間話に盛り上がる母親達とは対照的に、宇都宮君は私と目も合わそうとはしなかった。

長話が終わり、母親に手を引かれながら玄関から出ていこうとした宇都宮君が、手を振る私の腕をいきなり掴んだ。



「この子連れて帰る。」




へっ………?



「えっと…宇都宮君?梨花と遊びたいのかな?」

「あらやだ。すぐるがこんなこと言うなんて初めてだわ。」


静かだった宇都宮君の突然の行動に、二人とも戸惑ってしまった。

掴んでいる手の力が痛いくらいに強かった。


「じゃあみんなで公園に行く?近くにパンダ公園てのがあってね、そこにあるバネの付いた乗り物が……」

「連れて帰る。」


宇都宮君は母の言うことを途中で遮った。

どうやら自分の家で私と遊びたいらしい。

初めて会ったお友達の家に行ってもいいのだろうか……

困って母の顔を見上げると、母も同じように困った顔をしていた。


「梨花ちゃんさえ良ければうちは一向に構わないんだけど…どうかな?」


宇都宮君はさらにギュッと腕を握って引っ張ってきた。

痛かったのだけど、すっごく来て欲しいんだなって気持ちが伝わってきて、私はちょっと嬉しくなった。












宇都宮君は自分の家に着くとようやく私の腕を掴んでいた手を離した。

そのまま階段を上がっていくので付いて行くと、そこは宇都宮君の部屋だった。


「宇都宮君、なにして遊ぶ?」


宇都宮君は私の質問には答えず、机にノートを置いて黙々と何かを書き始めた。

お絵描がしたいのかな?

そう思って宇都宮君のノートをのぞき込むと、数字がびっしりと書き込まれていた。

なんなのだろうこれは……

理解出来ずにいる私が固まっていると、宇都宮君ママがお菓子とジュースを持って部屋へと入ってきた。


「それはね、1、2、4、8、16、32…てな感じで数字を二倍にしていっているのよ。」


宇都宮君の手は止まることはなく、数字は9ケタにまで及んでいた。

まだ五歳なのにそんなことが出来るだなんて……

今ならその凄さが分かるのだが当時の私にはへぇ〜としか言いようがなかった。




宇都宮君は見開きの2ページを数字で真っ黒にすると満足したようにノートを閉じた。

そして引き出しから三角形の置物を取り出し、おやつが置かれている折りたたみテーブルの上でカチカチと鳴らし始めた。

これって……


「……メトロノーム?」

「そう、メトロノーム。梨花ちゃんは難しい言葉を知ってるねぇ。」


「ママがピアノの先生をしてて私も習ってるんです。」


メトロノームとは一定の間隔で音を刻み、楽器を演奏する時にテンポを合わせるために使う音楽用具である。

今から楽器でも演奏するのだろうか?

のわりにはメトロノームを見ながら黙々とおやつを食べてるだけなんだけど……


「卓は音に敏感な子でね。これがあるとすごく落ち着くのよ。」


首をかしげていた私に宇都宮君ママが説明してくれた。

テーブルの上のメトロノームは、ゆっくりとしたリズムを正確に刻んでいた。

この音を聞いて落ち着く気持ちはわからなくもないけど…宇都宮君ていろいろと変わってる子だなあ。


他のお友達とは明らかに違う宇都宮君に、私はなんだか興味がわいてきた。









1階から玄関のドアノッカーを叩く音が聞こえてきた。

「あらやだ。きっと業者さんだわ…来るのが早い。」

引っ越してきたばかりなのでまだいろいろとやることがあって大変そうだった。

宇都宮君ママはなにかあったら呼んでねと言って下へと降りていった。




「宇都宮君、好きなテレビってある?」


「このお菓子美味しいねっ。」


「今日は、天気が良いよね〜。」


「…えっと……」



ずっと黙りこくってる宇都宮君に、もはやなにを話せばいいんだかわからなくなってきた。



帰りたくなってきたかも……


チラっと宇都宮君の横顔を見るとメトロノームに合わせてわずかに首を動かしていた。

もしかしてリズムに乗ってる?

こんなに私が話しかけてるのに……


なんだかムカっときて私はメトロノームに手を伸ばし、少しテンポを早くさせた。

宇都宮君はすぐに元に戻してつぶやいた。


「86BPM。」


BPMとはテンポの速さの単位である。

どうやらこだわりの速さがあるらしい。

宇都宮君から誘ってきたくせに、さっきからちっとも遊んでくれない。


「私もう帰るね。」


立ち上がろうとした私の腕を、宇都宮君はまたギュッと掴んだ。


「ねえ宇都宮君。帰るから離して。」

「ヤダ。」


「これ痛いよ?離してっ。」

「ヤダ。」


「宇の…」

「ヤダ。」



私達が押し問答を繰り返していると下から大きな音が聞こえてきた。

下にはまだ段ボールだらけの部屋があった。

業者さんが引っ掛けて倒してしまったんだろうか……

それは金属音がガラガラと鳴り響く甲高い音だった。




「……宇都宮君?」


宇都宮君の様子がおかしい……

耳を両手で塞ぎ、苦痛に満ちた表情をしていた。


「宇都宮君大丈夫?」

私が肩に乗せた手を、宇都宮君は払い除けた。

すごく苦しそうに呻くと、テーブルの上に置いていたものを次からつぎへと壁に向かって投げ出した。

お菓子もお皿も、ジュースの入ったコップまで……

プラスチック製なので割れはしないけども、新築の壁が悲惨な状態である。


「宇都宮君落ち着いてっ。これっこれ聞こう!」


私が差し出したメトロノームを宇都宮君はガっと掴み、あろうことか窓ガラスに向かって投げつけようとした。



「ダメダメダメ!宇都宮君っ!!」



私は咄嗟に宇都宮君に飛びついた。

私より体の小さかった宇都宮君はすっぽりと腕の中に収まった。

それでも暴れようとする宇都宮君を、私は必死にギューって抱きしめた。



「二人とも大丈夫?!」


騒ぎに気付いた宇都宮君ママが慌てて駆けつけてきたのだけれど、私達を見て目が点になった。

宇都宮君が私を床へと押し倒し、胸に耳をピッタリとくっつけていたからだ。


「……卓?梨花ちゃんになにをしているの?」


宇都宮君ママが私から引き剥がそうとするが、なかなか離れようとしない。

大人しくなったのはいいのだけれど、今度はいったいなんなのだろう?



「あの…宇都宮君?」

「梨花の中から音がする。」


……音?




「それはきっと心臓の音ね。」

宇都宮君ママが宇都宮君に優しく教えてあげた。




宇都宮君は今、私の心臓の音を聞いているの?

こんなに夢中になって?





心臓が拍動する音──────


それはテンポでいうとBPM60~100だ。

この時の私の心臓のテンポは宇都宮君こだわりのBPM86だったらしい。


通常は安静時以外や年齢が上がっていくとBPM値は変化する。

でもこの時に【私の心拍数イコール宇都宮君が落ち着くテンポ】と刷り込まれてしまったようだ。




以来私はずっと、宇都宮君のメトロノームだ。

















今度こそちゃんと朝日で目が覚めた。

今日は高校の入学式だ。最寄りの駅まで徒歩10分の距離を、宇都宮君と一緒にてくてくと歩いた。


「あ〜ザワつく。あ〜吐きそう。」


歩いている間中ずっと、宇都宮君は後ろ向きなことを言っていた。

小中学校の時と違って高校では知らない人だらけだ。

なんとか上手く馴染めたらいいのだけれど……


「誰かに話しかけられたらニッコリ笑うんだよ?無視とか怒ったりとかしちゃダメだからね。あと……」


私は緊張する宇都宮君をなだめながら、いくつか注意点をアドバイスしてあげた。


「あーっもう梨花!ハグしてくれっ!」

「街中ではしません。」


宇都宮君はチッと舌打ちをして、私が教えたアドバイスをブツブツと復唱しだした。

なんだかんだ言いつつも、宇都宮君は私が言ったことには忠実に従ってくれる。

特に私がダメだと言ったことは絶対にしない。



「宇都宮君っ危ない!!」


交差点で赤信号に気付かず渡ろうとした宇都宮君を止めた。

宇都宮君は一つのことに集中すると周りが全く見えなくなる。


「危ないから手を繋いどこうか?」

「そんな子供みたいな恥ずかしいことするか!」


手を繋ぐのはダメでハグはいいんだ……

この思考回路は理解し難い。

まあ宇都宮君を全部理解しろってのが土台無理な話なんだけど。



人混みも苦手な宇都宮君のために早めの時間に家を出て、最寄り駅発の電車へと乗り込んだ。

この電車は普通なのであまり混むこともない。

二人並んでシートに座った。



「どうしても落ち着かないなら頭の中で円周率とか素数を億まで数えてみたら?」

「そんなんじゃ収まらねえ!式の途中だろうが梨花に抱きつきにいく!」


「絶対ダメだから!」





私と宇都宮君は小学一年生から中学三年生までの9年間、ずっと同じクラスだった。

それは私がいると宇都宮君が落ち着くし、私も別に苦ではなかったからだ。


常に一緒のクラス、一緒の班、隣の席だった。


でも高校ではそうはいかない。

なぜなら私は普通科、宇都宮君は音楽科を専攻したからだ。




得意なこと、不得意なことの差が激しい宇都宮君。

今でこそ訓練をしてマシにはなったが、聴覚過敏の症状を持っている宇都宮君は小学生の頃は高音がすごく苦手だった。


それは凡人には理解し難いが、大きな高音を聞くとまるで歯科用のドリルが神経に当たるくらいの激痛を感じたり、耳のそばで轟音が鳴り響くように感じるらしいのだ。


なので宇都宮君はイヤーマフという高音を遮断する防音具を付けて学校に通っていた。

でもそれは音楽を聞くヘッドホンと見た目に大差がなく、事情を知らない子達からはイキっている生意気なやつだと見られてしまった。



特に二つ上の男子4人組に目を付けられ、しつこいくらいに意地悪をされた。



そしてそれは、三年生になったある日に起きた。



「ちょっとそれ宇都宮君に返してあげて!」

「なんだよコレ。なんも音楽流れてねえじゃん。」


「だからそれはそんなんじゃないんだって!」



昼休みに中庭で遊んでいる時にその4人組とばったり出会ってしまった。

一人が宇都宮君のイヤーマフを取り、一人が金属製のバケツを持って木の棒でガンガンと叩き始めた。


宇都宮君がなにもやり返さないもんだから、嫌がらせはエスカレートするばかりだった。



「止めて!止めてあげて!」

「梨花ちゃん、私、先生呼んでくる!」


宇都宮君は耳を両手で塞ぎながらしゃがみ込んだ。

4人組は面白がってさらに大きな音を立ててはやし立てた。

全身から汗が吹き出し、苦しそうに喘ぐ宇都宮君はとても辛そうだった。

こいつら……


「いい加減にして!」

私はバケツを持っていた子を止めようと向かっていったのだが、反対に突き飛ばされてしまった。


「俺に触んなよ!エロ女が!!」



エロ女って……


私は宇都宮君が不安になったり暴れそうになったら、落ち着かせるためにいつでも心臓の音を聞かせてあげていた。

あれはそんなヤラシイことじゃないっ。そう説明したかったのだけど…言われた言葉があまりにひどくて涙が出てきた。


「エロ女が泣いたーっ!」

「あっちいけよっエロ菌が伝染るーっ!」


泣いている私を笑っていた4人組が悲鳴を上げた。

宇都宮君がリーダー格の子の太ももに思いっきり噛み付いたからだ。

いつも偉そうにしていたその男の子は、あまりの痛さに地面に転がって逃れようとしたのだが、宇都宮君は離さなかった。

血が吹き出し、泣きわめく男の子の姿に周りの3人も恐怖で顔を引きつらせた。


「……宇都宮君?」


今まで宇都宮君は暴れるといっても物を投げるくらいだった。もちろん人に当てるようなこともしない。

宇都宮君はとても優しい性格だからだ。

それがこんなことをするだなんて……


呼ばれてきた先生が宇都宮君を引き剥がそうとするが頑として離さない。

何人もの先生が集まってきたがそれでも止めさせることが出来なかった。


でも私が一言いうと、宇都宮君はすんなりと口を開けて男の子から離れた。


宇都宮君の口の周りは血だらけだったし、太ももの肉は大きくちぎれかけていてトラウマになりそうな光景だったんだけど、宇都宮君は私を見てはっきりと言ったんだ。




「梨花を泣かすやつは許さない。」





宇都宮君が………


……笑った───────





どうしてそこで笑うのかは理解出来なかったけど、宇都宮君が笑ったのを見たのはそれが初めてだった。









その日から宇都宮君は強くなった。


自分になにかを言ってくるやつがいたらすぐさまやり返すようになった。

そりゃもうやりすぎだよってくらい……





宇都宮君がなにか問題を起こす度に私が呼ばれた。



「梨花ちゃん!宇都宮君がまた上級生とケンカしてる!」

慌てて駆けつけるとボコボコにのされて倒れている上級生の上で宇都宮君が吠えていた。


「うう〜っ…バウバウ!」


……犬?

唸る宇都宮君をヨシヨシと抱きしめて気持ちを落ち着かせてあげた。




「梨花ちゃん!宇都宮君がケンカしたあと木に登って降りれなくなってる!」

慌てて駆けつけると木の上で興奮する宇都宮君がいた。


「ニャ〜ご〜。シャーっ!」


ネコか。ネコだな。

大丈夫だから降りといでーっと声をかけた。




「梨花ちゃん!」

「ガルルるる〜っ。」


トラ?ライオン?

猛獣系なのは確かだな、うん。


とりあえず抱きしめて心臓の音を聞かせてあげた。






「……梨花ごめんな……」


我に返った宇都宮君はいつも私に謝る。

いつの間にか私より大きくなった体を縮こまらせて、すっごく申し訳なさそうにしょげていた。

自分でも気持ちのコントロールが出来ないのだ。



「いいよ。私は平気だから。」



私にはちゃんとわかっていた。

なぜ大人しかった宇都宮君が問題児とまで言われるようになってしまったのか。


きっと…あの時、自分をからかってくる子らは梨花を泣かす悪いやつらだと刷り込まれてしまったのだ。



「梨花、なに笑ってんの?」

「べっつに〜。ほら、教室戻るよ。宇都宮君。」


「俺、梨花の笑顔見るの大好きだ。楽しくなる。」

「もうっなに言ってるの?早く戻ろっ。」




宇都宮君は私にとって、とても手のかかる優しい男の子だ。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ