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spell×spell×spell  作者: 武見ゆう
第一章 バーレ商会と呪いの人形
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アムルタートの解説 >>使い魔とこの世界

 使い魔(ファミリア)は、精霊とか聖霊が、術者と契約することで、この世界に実体を手にした存在だ。


 丁寧に説明していこう。


 この世界は「サイクル」と呼ばれてる。・・・僕に言わせれば「リサイクル」だけど。


 この世界はある力で満たされている。人はそれを「マナ」とか、「ライフ」とかいろいろな呼び方をするが、僕は「デートル」と勝手に呼んでいる。存在理由(レゾンデートル)の「デートル」だ。


 ソレは人や獣、草木や小さな虫たちに至るまで、「サイクル」の理の中に存在するもの全てに宿っている。はるか昔、魔王を封じるために神から授かった「封印の力」だと、そんな伝説もあるらしい。


 目に見えるものではない。魔王などという代物も、「存在しない」が通説だ。だが、なにかしらのエネルギーが存在しているのは確かで。術士とは、その力を操る術をもつ者たちの事だ。ちなみに、術具(アーツ)を使えば、術士でなくともその恩恵を引き出すことができる。夜を照らす灯りとか、台所の竈とか。人の世の豊かさの礎でもあるわけだ。


 そして、それとは別に「サイクル」には精霊とか聖霊と称されるモノがある。それらは物質や精神のより根源に近いものなのだが、デートルをもたない。そのため、そのままでは「サイクル」に存在することができず、その力も知識も発揮されることはない。意識はあっても、なんの干渉もできない。この世界に、・・・サイクルに触れることができないのだ。


僕らが存在を手に入れる方法。

それが、術士との契約。


契約の制約の力を利用して、術士のデートルを共有し、「サイクル」の中に実体を持つ。


必要な時だけ呼び出されるのが普通だけど、僕はほとんど一日中、この世界の中にいる。そういう契約になっているからだが、それが可能なのは、ほんのひと握りの術士だけだ。


ずっとずっと、カタチもなく。


漂うようにあるだけで、存在していなかった僕を。


繋いでくれたのがエリー。僕の、契約者。

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