あとがき
『オークと戦乙女の息子です』、これにて完結となります。
作者の岡沢六十四です。
皆さま、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。
本作は、皆さんにお楽しみいただき、くだらないことでも何かを得るきっかけになりましたでしょうか?
そうなったならば本当に幸いです。
さて、本作はオークという、マンガ・ゲームにおいて出オチのギャグ要員もしくはエロ展開の竿役にしかならない危険物質と。
TSという輪をかけて取扱注意な題材を混ぜて発進してみた。
作者である僕からすれば壮大な実験作でした。
そうしたデンジャラスな題材に真正面から取り組みつつ「オークとはどういう生物なのか?」「レイプとは? 純愛とは?」など様々な問いに自問自答しつつ、面白おかしく真面目に書いてきたつもりです。
途中から「これホントにオークなの?」と考えてしまうような展開になりましたが、そうした思考実験に挑戦できるのも「小説家になろう」様での投稿作品の強みと思って、出来る限りはっちゃけてみました。
それが僕自身の満足と同時に、読んでくれたユーザー様の満足にも繋がったら最善です。
ただ、僕自身も途中で迷ったというか悩んだ段階がありまして、多くのオークを女の子化し、主人公がモテモテになっていくうちに、
「これセックスしないとどうしようもなくね?」
となってしまったことでした。
実際、連載途中で一度休止を挟んだのは、他の作業に集中するためというのもありましたが、その辺りをどうするか?
セックスさせるかさせまいか?
させるとしたらどの程度の際どさにするか?
というのを思い悩み抜いた末での、12/1の再開でした。思い切り該当のシーンですが、けっこう学術的な描写だったので大丈夫だよなあ? と勝手に解釈しています。
そんなわけで、作家である僕自身、書くことによっていろいろと実りのある作品でした。
ありがとうゴロウジロー、ありがとうライレイよ。
願わくば、読者の皆様も読み取った側として、僕と同じ心境であればとても幸せです。
それでは『オークと戦乙女の息子です』はこれにて完結ですが、連載中の他作品、もしくはこれから新たに連載していく作品でまた出会えましたら幸いです。
ありがとうございました!!




