赤の王国
※全ての王国に共通して、王族の本名を呼ぶ事が赦されるのは両親のみ。希に本人が許可した場合、その名を捧げられる者がいる。その理由は、王族は皆魔法を使い、それ故に本名が束縛の呪法の一種となる為。
赤の王国(ジェムリアの南東に位置する炎使いの王国。)
サラマンドラ・ルビワーム(愛称・ガーナ)
赤の王国のルビワーム王家の第1王子。現在第1王位継承者だが自覚無し。性別・男。年齢・20歳。身長180cm。
短く切り上げ、無造作に放っておかれている朱色の髪。ガーネットのような濃い色の瞳。精悍で端整な顔立ち。
基本的に楽に切り抜けて行ければ何でも良いと考えがち。ただしマーキュリウスに対しては容赦のないツッコミ役。
炎のように苛烈な気性を宿している割に、普段は割と常識がある。ただし、多少一般とはずれていることもある。
炎の精霊サラマンドラの名を与えられた為、父親以外は皆瞳の色にちなんでガーナと呼ぶ。炎を操る。
備考→マーキュリウスを『マーク』と呼ぶと、嫌がらせのように『サラム』と呼ばれる。その割に、連むのは好き。
ジェームズ・ライール(愛称・ジェム)
赤の王国第1王子サラマンドラの側役。幼少時からの生粋の部下。性別・男。年齢・28歳。身長172cm。
頭の中央付近で一つに結わえた長い黄金色の髪。穏やかな光を宿した薄茶の瞳。穏和な笑みの似合う顔立ち。
穏やかで物静かで、生真面目な心配性。・・・・の仮面を被った毒舌家でサド。15年ほど猫かぶりを実行中。
一応貴族の血に連なっているが、そういった家の後ろ盾はない。切れ者で世渡り上手だが、親友は只一人。
サラマンドラすら騙す仮面だが、オージェの前だけでは剥がす。サドだが、その苛めっぷりが愛情表現という屈折した性格。
備考→オージェとは物心つく前からの知り合いで親友。15年前サラマンドラの父親に見込まれて側役に。
オージェ・ロウ(愛称・オージェ)
赤の王国第1王子サラマンドラの護衛役。幼少時からの生粋の部下。性別・男。年齢・29歳。身長179cm。
短く切り揃えているが所々癖のある朱金の髪。少しばかり色の薄い紅色の瞳。ヒトを喰った笑みの似合う美貌。
飄々とした物言いが定着している、巫山戯ていると捉えられがちな性格。本人はいつでもどこでも大真面目。
数代前に王家から姫を降嫁されたという貴族の家柄。剣を取らせれば国内で敵う者はいないと言われる腕前。
ジェームズの本性を知る唯一の人間で、とばっちりを食らってしまう苦労性。人知れず迷惑を被る事多し。
備考→貴族の割に庶民じみていて、兵士達からの人望は厚い。ジェームズの所為で辛い目に合うのに、何故か親友。