始めの1
結衣「どうしよっ!遅刻だ!何で時計壊れてんの~!!(泣)」
海音「えっ!?俺もだよ~!」
結衣「まじで!?おっかしいなぁ・・・?」
私は結衣。隣にいる男子は、私の友達の海音。
学年では人気のあるほうなんだけど・・。私には合わないみたい。友だちで十分だ!
海音「俺たち、気が合うな!」
結衣「はぁ!?馬鹿じゃないのっ。気が合うって言う意味わかってないでしょ。」
海音「そうか?でも気ぃ合うと思うんだけどな~」
結衣「やめてよ・・。」
海音「何だ?もしかして照れて・・・!」
結衣「照れてないッ!!」
ホント嫌だ!!こういうところが駄目なんだよ!!全く・・・
『そんなこと言って。本当は好きなんじゃないの?』
結衣「!?だれっ!?」
海音「えっ。・・どうした?」
結衣「あっ。いや・・変な声がした気がして。」
海音「つーか、急がなきゃやべーぞ!その話は後で話してくれ!」
結衣「う、うん。後で!」
ガラ・・・・
海音「ハァ・・。ハァ・・。やっぱ間に合わなかった・・」
結衣「最悪だーーーっ!」
先生「お前ら何してたんだ!!廊下に立ってろ!」
海音&結衣「はーーい(泣)」
結衣「ごめん・・。」
海音「お前のせいじゃないって。で、さっき言ってた『声』って??」
結衣「あ。それ?いまいち私にも何が何だか・・。」
海音「なんて言ってたんだ?」
結衣「それはっ!!・・・・。お、思い出せないや!ははは。」
海音「何だよそれ。絶対嘘だろ!教えろよ~~」
結衣「・・・。空耳だったかも。もしかして、自分の声?とか!」
何言ってるんだろ。これじゃまるでアホみたいじゃん!!
海音「お前・・。ついにアホになったか?」
結衣「はは・・。やっぱりね・・。」
~放課後~
結衣「今日は散々だわ~。立たされるわ、変な声がするわで。」
海音「しかも時計が壊れてたり!!」
結衣「二人同時にっていうのが怪しいな~~。」
二人同時に・・?他の人はなってないのかな?
結衣「ねっ!私たち以外にも時計が壊れてる人がいるのかも!」
海音「ないない。だって俺ら以外遅刻した人いないじゃん?」
結衣「ああ・・・!そうだった~~!!」
先生「なんだ。お前らまだいたのか?」
海音「あっ。はい。」
先生「お前たちも十分に気をつけろよ。
最近のことではないが、刃物を持った男が逃走しているらしいからな。」
結衣「そうなんですか・・。知らなかった。」
先生「ここの県じゃないがな!はっはっは!」
海音「えっ。もう!完璧に信じちゃったじゃないスか!」
先生「だが、油断は禁物!いつどこにそういう男が現れるかわからないからな!」
結衣「う~ん。そうですよね・・。」
先生「さっ。早く帰りなさい。なるべく人のいないところには行かないように」
結衣「わかりました!!」
海音「人ごみなら安心だな!」
結衣「うん!・・・あっ。」
どうしよ!前の人にぶつかっちゃう!!
結衣「すみませ・・・」ドン。
ぶつからなかった。っていうか、とおりぬけた!?
海音「おい。大丈夫か!?やっぱりお前はドジだな!!」
結衣「えっ。今、人をとおりぬけて・・」
海音「何言ってんだ??お前、つまずいて転んだだろ?」
結衣「うっそ!?」
その男は、海音には見えなかったらしい。
そして、その男はこちらを振り返って言った。
『本当は好きなんじゃないの?』・・・と。




