表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハーレム目指して何が悪い  作者: かいむ
第3章 勇者と魔王
51/54

第49話 頼み事

短いです……(-_-;)


最近忙しいんです。

このペースは崩さないようにします。

「にしても本当にここに吸血鬼がいるのか?」


 俺は古そうだが、立派な洋館の前に立っていた。辺りはもう暗くなりはじめていたから、洋館は不気味な雰囲気をぷんぷんさせていた。


「……怖いです。こんな時間に来る必要があったんですか?」


 セフィアも洋館を見て、体を抱くようにしている。


「ん、まあな。早く解決してしまいたいのもあるけど、吸血鬼は夜しか行動しないって言うだろ、だからちょっと話をと、思ってな」


 そう言って俺は洋館に向かって足を踏み出す。セフィアも離れない様に急ぎ足で着いて来る。


そんな俺たちの心を映すかのように、空には不気味に赤く輝く月が出ていた。




「村の近くにある洋館に住みついた吸血鬼を退治してくれないか」


 それがハッサさんが俺に頼んだ事だ。


 なんでも、村の近くにある古い洋館に吸血鬼が住み着いたらしい。吸血鬼は夜な夜な村にいる家畜を襲っているそうだ。


「吸血鬼に襲われた家畜は血が吸い付くされ、それはひどい有様だった」


 村にいる家畜は相当な数が被害にあい、ついには人も襲われたそうだ。その人は抵抗したら、少し首を噛まれただけで済んだらしいが、流石にこれはまずいと思い、村人を集めて吸血鬼を退治しに行こうと話していたらしい。


 そんな時に俺という冒険者が来た訳だ。本職の人に頼もうと思うのは自然なことだ。


「もちろん俺たち村人からも何人か行かせよう。いくらなんでも二人じゃ無理だろ」


 そう言って着いて来ようとしたハッサさんたち村人を何とか断り、二人で吸血鬼が住み着いたという洋館に向かったのだ。村人なんか連れて行ったら邪魔なだけだ、まあ、そこまではっきりは言ってないけどな。




 ここで問題になるのは、吸血鬼という存在だ。吸血鬼とは一体何なのかだ。普通、吸血鬼と聞くと血を吸う怪物で、十字架やニンニクに弱いとか、色々と想像できる。だけどそれがこの世界で正しいのか分からない。


 村人たちは家畜や人を襲って来たから、魔物の類いだろうと決め付けていたが、どうにも腑に落ちない。聞くと人と同じ様な姿をしているとか。


 セフィアにも聞いたが、彼女は魔法の研究ばかりしていて日常の常識すら、少し怪しい程だ。もちろんの事、魔物に詳しい訳もなく、吸血鬼が何なのかは分からないという事だ。


 俺は会った訳じゃないが、獣人やエルフがいるなら、吸血鬼もいるんじゃないかと思っている。つまり、魔物ではなくて、俺たちと同じ様な人類としてだ。


 まあ、会って話さない事には分からない。だからわざわざ吸血鬼が起きている時間にこの洋館に来たんだ。


 ただ退治するだけなら、昼間に奇襲したらいい。吸血鬼は昼間は寝ているらしいから――まあこれも事実かどうか分からないんだけどな。とにかく今回は不確定情報が多すぎる、慎重に行かないと。


(ステータス確認)




 シバタ ハヤト

 Lv.51

 人間

 自由民

 17歳

 平民

 体力 450

 筋力 999

 知力 001

 耐力 450

 俊敏 999

 器用 800

 振り分けポイント 50

  スキル

 片手剣 100

 双剣 100

 ナイフ 10

 隠密 100

 ステータス確認

  魔法 

 身体強化

  装備

 黒い外套

 魔双剣

 聖剣ラムドスク

 皮の靴




 俺が念じると、ステータスが頭に浮かんでくる。レベルはそれなりに上がっている。レベルが上がった分は体力と耐力に振り分けているからその二つもかなりの数値になっている。


 知力は未だ001のままだが、身体強化の魔法は使える。これは俺が思うに、000ではなく001という事が重要なんだろう。


 どういうことかと言うと、身体強化は魔力量があれば誰でも使えると、俺に教えた神官が言っていた。そこで、俺は魔力量はかなりある。という事は魔力量の条件は満たしている。逆に魔法の才能は知力001という事だから、初歩中の初歩である身体強化だけが使えるんだろう。


 おそらく知力を上げれば、他にも魔法を使えるようになるだろう。まあ、上げる気はないんだけど。


 俺は残っていた振り分けポイントを、体力と耐力に振り分ける。最初の頃よりは遥かに死ににくくなったはずだ。


「……どうかしたんですか?」


 俺はステータスに意識が向き、立ち止まっていたみたいだ。


「なんでもない。さあ、吸血鬼とご対面と行きますか」


 荘厳な両開きの扉に手をかける。力を入れて開く。


 ギギギッ


 扉は不気味な音を響かせ静かに開いていった。


ご感想お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ