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ハーレム目指して何が悪い  作者: かいむ
第1章 異世界と冒険者
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プロローグ

初投稿です。よろしくお願いします。

 目の前に青白いエフェクトが飛び散り、巨大なドラゴンが咆哮する。俺達は4人でパーティーを組んで、このドラゴンに立ち向かっている。


 まあ今の俺達にとっては全然弱い敵だ、そんなに苦労しないだろう。


 俺は本当にいつ見てもでかいな、と余計な事を考えながらドラゴンから距離をとる。


「グァァギャーッ!」


 この叫び声だけは何度聞いても慣れない。次の瞬間迫り来る炎、俺が反応出来ないでいると、隣から巨大な盾を持った人影が飛び出してくる。


「助かった! ありがとうマサ」


 マサは防御力が優れた盾で仲間を守ってくれる頼りになる存在だ。


 俺はマサに礼を言って走り出す、ドラゴンの首元に近づくと自慢の双剣で切り付ける。


「グッ!」


 だが、直後に飛んできた尻尾に薙ぎ払われる。俺は壁に向かってすごい勢いで飛ばされる。なんて力だ、俺は悪態をつきながら立ち上がる。


「ハヤト!大丈夫!?」


 ハルカだ。ハルカは治療魔法が得意な回復役だ。


 ハルカに回復呪文を掛けてもらうと、体力が回復する。


閃光の爆発フラッシュエクスプロージョン


 俺の後ろの方で呪文が唱えられる。すると、ドラゴンのそばに光が集まり、爆発する、サトルだ。


 サトルは攻撃魔法を使う魔法使いタイプだ。


 俺も双剣を持ち直して走り出す、ドラゴンの尻尾を上手く避けつつ近づく。スキル『連続斬』を発動させる、右手に持った剣で頭を斬り付ける、左の剣は首を斬る、ドラゴンは苦しむがまだ倒れない、くそっ、しぶといやつめ。


「サトル! 頼む! マサ援護!」


 俺は下がりながら叫ぶ、サトルが後ろで呪文を唱えている、ドラゴンがサトルに炎を吐く、だがマサが出てきて盾で守る。


 俺もタイミングを見計らって走り出す。


 サトルが呪文を完成させる。


火炎地獄ヘルフレイム!」


 すぐにドラゴンが火に包まれる俺はそれを無視して火の中を走る、スキル『斬撃の嵐』を発動して目にも止まらぬ速さで切り付ける。


「ハァーァーァーヤッ」


 俺が切り終えるとドラゴンはゆっくりと倒れた。




 画面にクエストクリアーの文字が広がった。


 俺は、安堵して伸びをしながらパソコンの画面から目を離した。ふと壁に掛けている時計を見てみる。


「……2時15分か……フ、フワァー……ねむっ」


 欠伸をして画面を見ると他のパーティーのメンバーたちが別れの挨拶をしていた、俺も挨拶をしてパソコンを切る。


 俺がしていたオンラインゲームは『FIGHT QUEST』というゲームでダンジョンなどをモンスターを倒しながら探索するゲームだ。なかなか凝ったゲーム内容としっかりしたサポートで人気がある。


 俺は、このゲームにハマって学校から帰ると寝るまでやり続けている。俺は攻撃に特化した双剣使いだ。毎日やり続けただけあって、いつの間にか仲間と共に結構強くなっていた。


 別に俺に友達がいなくて他にする事がないから、やり続けたとかではない…………本当だぜ……。


 俺はしょうもないことを考えながら明日の学校の準備をしてベットに入った。


 俺は明日も、何時も通りのつまらない日常が待っていると思っていたのに。


 まさか、あんな事になるとは知る余地もなかった……。


2012 1/27 加筆修正

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