ただ君を求めて走る
ただ君を求めて走る
もうここにはいない君へ
届かないと知りながら
それでも手を伸ばしてしまう
「お前なんか大嫌いだ」
そう叫んで
声が壊れるほど泣いて
それでも
君を抱きしめたいと願っている
黒く滲む涙を落としながら
嘲笑う空は
どうしてか
やけに自分に馴染んで
君を消してしまったのは
自分なのだと
静かに突きつけてくる
どっちが本当なのか分からなくて
愛なのか
逃げなのか
それすら曖昧なまま
ただ
“自分”を探すように
必死で逃げている
君に笑っていてほしくて
君に苦しんでほしくて
君に__いなくなってほしい
矛盾だらけの願いも
全部
本心だった
これは
自分で導き出した未来
変えられない
どうしようもない
いなくなっても
構わない
……はずだった
それなのに
どうして
まだ
こんなにも
苦しいんだろう




