Case1:本性/Case2:慕情「月百姿 嫦娥奔月」より~月岡芳年【中国神話】
『月百姿』1885-1892
月岡 芳年1839生-1892没
※このときの画号は大蘇芳年
「嫦娥奔月」1885年(明治18年)
(著作権フリーの画像を掲載しています)
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Case1:本性
付き合いきれないわ
私は行くわね
あなたの栄誉は あなたのもの
なのに
あなたの運命は 私も道連れ
それ分かってた?
確かに あなたの正義は人を救った
英雄と祭り上げられて
得意げな横顔に
浴びせてやりたかったわ
詰めが甘いのよ
あらかじめ
上の了解取ってからやらなくちゃ
結局 左遷じゃない
私まで この先
土にへばり付いて生きなきゃならないの?
嫌よ
もし救われる薬があるなら
盗んででも手に入れる
一人しか助からないとしたら
自分が飲むわ
手の届かない場所へ辿り着いた私を見て
地べたから あなたは嘲笑う
そらみろ!
バチが当たったんだ
醜いヒキガエルになりやがった!
あら
私は元からヒキガエルだったのよ
気付いてなかったの?
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嫦娥 月に奔る 【中国の神話】
昔、太陽は10個あった。
1個ずつ日替わりで昇っていたのだが、異変が起こった。
なんと10個全てが同時に昇るようになってしまったのだ。
人々は暑さに苦しんだ。地上は焼け焦げて、作物も育たない。
天界の帝は、英雄后羿に問題の解決を命令。
弓の名手である彼は、太陽たちに威嚇したがスルーされ。
結局、9個の太陽を射落としてしまった。
う~ん、さすがヒーロー。迷いが無い。
残った太陽は1個だけ。
かくして土地には緑が戻り、人々は救われた。
その功績により、后羿が西王母から授けられたのが、薬壺に入った「不死の霊薬」。
この薬を飲めば天に昇り、神となることができる。
という代物。
ところが、その薬は一人分だけ。
后羿には美しい妻がいた。
名は、嫦娥。
彼女は、ある日この薬を盗み、飲んで月へと昇ってしまう。
月の仙人(月の女神・月の精霊とも)となり、不老不死を手に入れた嫦娥だったが。
かわりに醜いヒキガエルの姿となり、寂しい月の宮殿で過ごしているのですよ。
というお話。
といっても、この「嫦娥奔月」の話。
半端ない数のバリエーションがある。
まず、后羿&嫦娥夫婦について。
彼ら二人が、もともと神だった。
そして、くだんの太陽たちは、なんと天帝の息子たちだった、という設定。
(なら、ちゃんと躾けとけ)
それを問答無用で射殺した后羿に怒りを爆発させた天帝は、后羿夫妻の神籍を剥奪し、人界に落とした。
夫のせいで神でなくなってしまった嫦娥。
彼女が、愛想をつかして薬を盗んだのだ、というストーリー。
もしくは、やむなく嫦娥が飲んじゃった説。
弟子の逢蒙という男が、霊薬を奪おうとした。
夫の后羿は留守。
こんなずる賢い男が、不老不死になっては世のためにならない。
嫦娥は、阻止するため、やむなく薬を飲み、自ら天に昇ってしまう。
または、逃避説。
英雄と持て囃された后羿は、次第に奢り、やがて暴君と化してしまう。
そんな夫から逃れ自由を得るために、嫦娥は月仙になることを選んだのだ。
という、なんだか昼メロっぽい展開。
他にも、二人は人間だったとか、嫦娥だけが人間だったとか、色々。
どれを取るかで、ストーリーも変化する。
そして、この絵の印象もガラリと変わります。
そこで、まず、Case1
・夫婦は、もともと神だった
・愛想をつかした嫦娥が、盗んだ薬壺を手に、とっとと月に昇って行く
でお送りしました。
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続いて、Case2
・嫦娥は人間
・夫の后羿は、妻を残して自分だけ天に昇る気になれずに、薬を保管
・嫦娥は、弟子が霊薬を奪おうとするのを阻止するために、やむなく自分で飲んだ
・夫の后羿は、枯れてはいるけど特に暴君化してはいない
というのを、残された夫目線でお送りします。
ウイキペディアより
(著作権フリーの画像を掲載しています)
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Case2:慕情
たぶん君は忘れてしまう
俺と過ごした日々も
ここでの暮らしも
君と別れたくなかった
いつも食卓で同じ飯を食い
今日は寒いねと言葉を交わし
俺も歳を取ったなあと嘆く頃には
君の笑顔にもシワが寄っている
そうして君の生を見届けてから
俺は一人 空へと昇り
思い出に浸って終わるつもりでいた
君に置いていかれる未来なんて
考えてもみなかったんだ
冷たい地面に腰を下ろして
夜空を見上げる
いつも隣に座っていた温もりを
容赦なく思い出させる秋
俺は一人
君も 遠い空のどこかで一人だ
月に君を思う
ヒキガエルになっていてもいいから
傍にいて欲しい
★Copilotで作成したAIイラスト★
「この月にヒキガエルっぽい模様を入れて」と指示したら、
まんまカエルが描かれてしまったので諦めました。
さて、あなたはどちらのCaseがお好きでしょうか。




