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真面目な僕は遊び人になりました  作者: 樫原 翔
宝探しはワクワクします。
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トレジャーイベント〜一対十は大変ですね。②〜

年度末の忙しさに憂鬱になります。

 さて、格好つけてこのまま次を倒していきたいですが...


 多数の飛び道具攻撃が来ました。


 僕は大きく走って射程から逃げます。


 でも、エンチャンターさんを倒したことで...


「よし」

 スキルの封印が解かれました。


 まず狙うは...

「“パワー・スロー"!」


「おっと、“ウェポン・チェンジ"」

 装備していなかった盾を出し防ぎます。

 危ないですね、『スローイング』の強化版でしたね今の。

 衝撃も増してますが、ダメージは最小限に済みました。

 あくまでこちらで防げる範囲でですが。


「“アース"」

 まず地面を盛り上げます。そして足をかけてから...


「“アースバンプ"」

 続けて盛り上げた地面から横向きで地面を盛り上げ横ジャンプをします。

 ミノタウロスの時のように壁がなかったので補いましたが、即興の壁では脆いようで横ジャンプしたと共に壊れましたし勢いも弱いですね。


 でも、勢いを乗せてナイフ使いの方へ進みます。


「いっ、来るな!」

 慌ててナイフを投げてきます。

 けど、正面に盾を構えて急所は避けてダメージ覚悟で行きます。


 そして懐へと近づけた所でまたドリルっぽいナイフを突き刺します。


「くっ..」


 残念、咄嗟に腕を出してきたから左胸には深く刺さりませんでした。これでは急所狙いでもダメージは抑えられますね。

 けど...


「うぐっ、バステ?!」

 今度は病毒状態になりました。


 継続ダメージとステータス低下が入ります。


「おい、毒消しを..」

 仲間の方の言葉に従ってアイテムを取り出しますが、そうはいきませんよ。

 僕は再度刺そうと行きます。


「しつこいのよ!」

 おっと、鞭での攻撃が来ました。スキルとかではなく妨害目的で無茶苦茶に振るったものでダメージは大きくないですが直撃です。

 嫌だな...現実だったらみみず腫れになって痛むんでしょうね。


 仕方ないので、鞭使いの方へ走ります。


 横目では毒消し用のアイテムを使っているナイフ使いさん。


 うん、あれ(・・)なら大丈夫ですね。


「あれ? 何で、何で治らないんだよ!?」

「はあ?! 何やってるんだよ!」

「ちゃんと毒消し使ったよ!!」

 仲間の言葉に苛立ってるご様子ですね。


 チャンス。その隙に、えい。

 “スローイング"です。

 咄嗟だったので投げるのはドリルっぽいナイフ。


「うぐぁっ」

 お、上手く目元に当たりました。

 走りながら投げたから狙いは荒かったけど良かったです。急所だからダメージも大きいですね。


「く、くそ...」

 続けて継続ダメージも入り倒れるナイフ使いさん。

 病毒状態で弱った所ですからね。目元のも含めてダメージも大きかったご様子。

 あ、そうか『甚振る者』の称号効果も...


 ちなみに、病毒状態みたいな複合系の状態異常は専用の回復アイテムかそれぞれに対応した回復アイテムをすぐさま順番に使わないとダメなんですよね。

 だから毒消しだけじゃ足りなかった訳です。


「“ウェポン・チェンジ"」

 ドリルっぽいナイフは拾いに行けないのでスキルの効果で回収しつつ、今度出すのは杖です。


 この『ウェポン・チェンジ』って、手元にない武器でも回収機能を伴ってくれるのを知った時は落とし物に困らないぞと喜んだなあ。




「させない、“コイルド・バインド"!」

 鞭が僕ではなく杖に絡まってきました。

 こう、鈎っぽい形もあって引っかかってますね。

 続けて引っ張られる感覚。あ、武器を取るつもりか。


 けど、

「どうぞ」

「ひゃんっ!」

 僕はあっさり手放します。そして抵抗すると思って力を入れていたから尻餅つく鞭使いさん。


 なので、

「“ファイアボール"」

 僕は畳みかけます。


 鞭使いさんに火の玉が当たります。

 火が当たるという状況に反射的に驚く鞭使いさん。

「“ウェポン・チェンジ"、“俊突"」

 槍を取り出し、突き刺していきます。

 早さのあるこの槍攻撃は流石に鞭では防げませんよね。


「きゃっ!」

 穂先は鞭使いさんに当たります。

 火に当たって慌てふためいていたのが却って急所への攻撃を外してしまいました。


「離れろ!」

「っ、おっと」

 横からボーガンの矢が飛んで来ました。直撃はしませんでしたが、肩に掠ります。


 ふむ、ならば、

「お返しです」

 槍を投げつけます。

 投げた槍は真っ直ぐ進み、ボーガン使いさんのお腹横に当たります。


「ってぇ!」

 いや、痛くはないですからね。


 僕はその隙に剣を出して鞭使いに切り掛かります。

 でも鞭を張って受け止めようとしてきました。


 まあ、頭側を守ろうとしていたので、

「“ウェポン・チェンジ"」

「え?!」

 右手で振り下ろそうとした剣をしまい、左手に長剣を出して振り上げます。


 うん。いいですね。

 以前から色々試してみた結果、武器を出す位置の微妙な変更が出来たので今回実戦でやってみましたが成功です。


 鞭使いさんの首元に攻撃が当たり、彼女も倒れます。


 これで三人。

 あと7人。


 と、思考が逸れたのがまずかったですね。

 胴体にボーガンの矢がまともに当たりました。


 いけないいけない。油断しました。

 チャンスを狙ってたのですか。やりますね。


 ん、意外とダメージが少ない?


「麻痺矢が刺さった、今だ!」

 ああ、そういうことでしたか...


 けど、

「麻痺は効きませんよ」

 僕はボーガン使いさんの方へ走ります。


「な、耐性持ちか?」

 正解です。


 以前お店で食べられた品のように、毒状態になる林檎や麻痺状態になるベリーをいつでも美味しく食べるため、試行錯誤して調理しては僕は試食してきました。

 そして僕はその度に状態異常になってしまうので、お薬のお世話になりました。


 特に食べ合わせを問題なく出来ないかと試してはその度に毒(強)状態や麻痺(強)状態となりました。

 おかげでHP回復と状態異常回復のためのポーション代が嵩みました。


 結局、美味しく安全な食べ合わせはまだ上手くいきません。

 あ、そうだ。今度キャロライナさんに相談しましょう。料理人のキャロライナさんなら何かいい知恵があるかも...


 おっと、また思考が逸れました。

 美味しい食べ合わせは成功してませんが、代わりに『毒耐性(強)』と『麻痺耐性(強)』のスキルが手に入りましたので、今の僕には毒と麻痺はある程度は効きません。


「く、来るな!」

「ちっ、止まれ、“ウィンドランス"!」

 慌てるボーガン使いさんを守ろうと、風魔法が飛んで来ました。


 僕は動きを止め、前方で横切る風魔法をやり過ごします。


「何ビビってんだよ馬鹿!」

「わ、悪い、助かった」

 今更ですけど、風魔法使いさんってワイルドとか蓮っ葉なという感じの女性ですね。

 魔法職よりは戦士職なイメージがありますね。


 そして辛辣な物言いに対して反論せずに謝罪と感謝を述べるボーガン使いさん。

 よく見ると微妙に距離が近いような。


 ・・・・・・


 なんかどっか見た気がしますね。あ。

 うちの後輩の...


 もしかして...

 気になりますし、確認してみますか。


「すいません、ちょっといいですか?」

「あ、何?」

「お、おい...」




「帰り道はいつも一緒ですか?」


 ・・・・・・

「「は、はあああ! 何でそれを!」」

 あ、顔真っ赤。


 そして何故だかチャンスです。

 “ウェポン・チェンジ"

 杖に変更。


 “アース"で地面を持ち上げ、“アースバンプ"で僕を打ち出しての...

「“ウィンドシュート"」

 追い風です。


 以前ダニエルさんがやったようにイベント前にようやく覚えた『ウィンドシュート』でさっきの横ジャンプの時よりも加速しています。


 そして杖を正面に構えて...


「っ、“マジック・シールド"」

 それは悪手ですよ、風魔法使いさん。


 だって僕は魔法で攻撃(・・・・・)するつもりじゃなかったんですから。


 杖を横にします。


 あとはもう....勢いに任せます。


 ーーーーーーーーーーーーーーー


「帰り道はいつも一緒ですか?」


「「は、はあああ! 何でそれを!」」

 あたしはウォーカーの言葉に顔が熱くなるのを感じた。


 いやまあ、確かにさ、あたしは隣にいるこいつと一緒に帰ってるよ...てか、学校行くのも一緒だけどさ。


 別に付き合ってる訳じゃないし...いや別に、嫌じゃないけどさ...


「“ウィンドシュート"」

 って、やばい!


「っ、“マジック・シールド"」

 あたしは咄嗟に防御魔法を展開する。


 これで隣にいるこいつも守れる。


 と、思ったのに、こっちに魔法が飛んでこない...って、ウォーカー自身が飛んで来た!


 何をするつもり...杖を横に..って、まさか!




「危ない!」

 これからの展開が脳裏を()ぎると同時にあたしは横に突き飛ばされた。

 突き飛ばしたのは隣にいたこいつだ。


 ....ったく、こういう時に限ってかっこつけるんだから...


 横目にウォーカーに撃突されて吹き飛ぶこいつを見てあたしは思う。

 やっぱり、あたしはこいつが....


 って、とにかく回復を....




「“ウェポン・チェンジ" てい」

「ぐっ!?」

「え?」


 回復薬を持って慌てて駆けつけようとしたのに、ウォーカーはいつの間にか持ち替えたナイフで倒れたこいつの首に突き刺し、そのHPの残りを刈り取った。


「嘘...」

 あたしは呆然としてしまった。


 それがまずかった。


 ウォーカーが腕を振るうとあたしの左胸には槍が刺さっていて、あたしの目の前も暗転した。




 ああ、やられちゃった。


 でも、おかげで気づいたし...明日、言おう。


 あたしの気持ち。


 ーーーーーーーーーーーーーーー




 杖を横に向けての突進攻撃でしたが、ボーガン使いさんによって風魔法使いさんには逃げられました。

 しかも、突進攻撃だけでは倒しきれなかったので急いで短剣に持ち替えて急所を刺します。


 でも、急いで動こうとすると何故か離れていたはずの風魔法使いさんがこちらに近づいていました。けど、不意に立ち止まっていました。

 なので槍に持ち替えて投げ槍してやり()ました。なんてね。




 とにかく、

「あと5人」

 ようやく半分です。

風魔法使いの女子とボーガン使いの男子に対してウォーカーが連想した後輩はただいま魔法使いも加えてウォーカーを探しています。

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