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真面目な僕は遊び人になりました  作者: 樫原 翔
宝探しはワクワクします。
60/62

トレジャーイベント〜『あ。』の多い展開です。〜

謎解きの時は更新が進んだのに...遅れてすいません。

 ミノタウロスって確か...


 夫が神様との約束を破ったことで怒りを買って、奥さんが神様から呪いをかけられて、牛さん相手に呪いの勢いそのままよろしくやった末に生まれたっていう怪物でしたよね。


 この話を聞いた時、正直言ってそんなかなり少数のマニア向けな内容の神話ってどうなんでしょうかね?って思いましたね。

 というか、神様もなんで張本人の夫にじゃなくて奥さんに呪いをかけるんだが...傍迷惑な。

 まあ、男の方が牛と盛り上がってしまう絵面は神様も見たくなかったのかもですね。

 確か呪いをかけた神様は男神だったと思いますし。どちらにしろ、牛相手の光景を作り出している時点で危うい趣味の神様ですが...




 “ブモオオオッ!"

 おっと集中しないと。武器を...あれ?


 って、斧がっ、避けない、っと!


 僕は横に跳んでなんとか躱します。危ない危ない・・あれ? 何か動きが鈍くなったような...


 あ、蛇革の靴じゃない。手に入れてから履いたままだったのに、初期装備の靴に戻ってますね....あ、靴は[リュック]の中に収まってますね。よかった、無くなった訳ではないようで。


 しかし、武器は出せなかったし、装備していた靴も何故か仕舞われているし...


 まさか...

『あ、忠告だけど、その空間では装備品は出せないから』

「「「はあーっ!!!」」」

「「なっ!!!」」

 なんと。ってか、ロキさん声だけですか。


「ちょっと、それ入る前に言いなさいよ!」

「そうよ、ウォーカーちゃんが危ないじゃない。ってか...」

「ま、まずい!」

「いい加減ここから出せやゴラァッ!」

 おお、キャロライナさんが鳥籠をぶん殴ってます。ガシャンと音が凄いですね。


「キャロライナさん、男に戻ってます」

 いや、キャロライナさんは最初から男ですよ、まるたちゃんさん。


「おい、ロキとやら、悪いことは言わないから早く自分達を出せ。キャロルをこれ以上怒らせるとただじゃすまないぞ」

「グラブ嬢、それほど恐ろしいのか?」

「ああ、以前元ラグビー部だとか言うひったくりの頭をちょっとな..」

 え、何その話、すごい気になるんですが。


 頭をどうしたのですか、キャロライナさん?




『ゴメ〜ン、出すのは無理なんだ。というか、そもそもココの参加資格を持ってるのはウォーカーだけなんだよ。キミ達は置いてぼりじゃ可哀想と思った観客として入れただけだからさ』

 なるほど、だから僕が扉に触れたら『リドル・ラビリンス(ここ)』に来れた訳ですね。


 でもまあ、いくら突発的な悪戯をするロキさんとはいえ、このままでは理不尽でしかありません。


 けど、ロキさんは理不尽はしませんね。難題は出しますが、それも攻略は出来るという前提であってどうしようにも出来ないという無理難題ではありません。


 と、考えると...


 よく見ると沢山ありますね。


 武器が。


 それも夥しい数で。


 剣、槍、斧、槌、槍、鉈、双剣、矛、鎖鎌、杖、短剣、鎌、手斧、鞭、鎖、傘、刀、薙刀、弓、矢、剣、棒、大剣、短剣、鞭、手斧、鎌、刀、脇差、槍、槌、槍、斧、双剣、木槌、剣、弩、盾、籠手、鞭、戦棍、槍、刀etc...


 ということは...


 僕は走り出し、双剣(だと思われる同じデザインの剣2本)を手に取ります。


 ■■■■■■■■■■


『打ち捨てられた双剣』


 Durability:1


 ■■■■■■■■■■


 おっと、これは...

 僕は追いかけてくるミノタウロスの方へと反転し、切り掛かってみます。


 斧を振り被る所で僕はすれ違うように動くことができ、ミノタウロスの太もも辺りに刃は当たりました。


 そして案の定、一気に刃こぼれしました。

 もう使えないですね。


 “ブモオオッ!"

「っ、“パリィ"」

 対して同じく振り向き反転の勢いそのままに振り抜いてくるミノタウロスの斧に僕は双剣を当てがいました。


 手持ちで数少ない防御スキル『パリィ』と合わせてこれで防げ...ないですね。

 ピキと嫌な音が刃から聞こえました。あ、砕ける。

 僕は後ろへ飛び退きます。おかげで斧の直撃は避けれました。

 が、衝撃までは防げず、後ろに吹き飛びます。


「あでっ」

 痛くはないですが、困りましたね。

 武器で受け止めるのは困難、加えてダメージもあまり期待出来ません。


 両手にはもう柄だけの双剣(だったもの)


 これは中々大変ですね...


 気分は初めてのアニメオリジナルスペシャルの時の剣士ですね。


 あの時も愛用の武器が手元になかったので代わりに周囲に落ちていた錆びた剣をかき集めてましたね。


 だから...


 ■■■■■■■■■■


『打ち捨てられた刀』


 Durability:1


 ■■■■■■■■■■


 僕も刀を手にして切り掛かります。

 さっきもそうでしたが、このミノタウロスの動きはかなり遅いですね。

 戦士職じゃない僕でも反応出来ますし。


 刀による一撃はミノタウロスの脇腹に当たりましたが、また刃こぼれしました。


 あのスペシャルエピソードの時もひたすら代わりの剣を手にしては切り続けての持久戦でしたね。

 結局は遅れて駆けつけた仲間がとどめを刺すという珍しく見せ場を奪われる形でしたが。


 出来れば誰か加わってもらえるといいのですが....と。

 僕は刀を投げつけます。


 ミノタウロスの腕に当たると砕けてしまい、まともなダメージが入りませんが。




 しかし、武器はすぐに壊れる始末。


 どうしま...ん?


「ちょ、ウォーカー!」

「何考え込んでるですか!」

 武器、多数、多彩、交換....


「あ」

「「「「「???」」」」」

 ロキさんめ...全く人が悪い。いや、人じゃなくて...神が悪い?


「別に困ることはないですね」

 そうです。使えるものを使うのは前からやっていたことです。


 刀が壊れたので近くにあったハンマーを手にします。

 やっぱりピコピコハンマーと違って重いですね。


 ミノタウロスの斧が迫ります。

 ハンマーで迎撃は...無理ですね。先に当たってしまいます。


 なので、持ち手の端っこ(重い部分のない)でどつきましょう。 

「とう」

 胴体ど真ん中を、えい。


 “ブフォッ!"

 あ、えずいた。

 近づいてきた所でこっちも前に出てどつきましたし、しかもよく見たら鳩尾に当たってますね。


 痛そ〜。


 っと、手放して離脱と。


 ハンマーを捨ててその場から走り出したタイミングで回復したミノタウロスの斧が直前まで僕のいた所に振るわれました。


 危ない危ない...


 けど、やっぱり遅いですね。

 ロキさんと会うきっかけになったホブゴブリンと比べても遅いですね。

 攻撃方法は現状、接近してからの斧による一撃。

 僕は自前の武器が使えず、このエリアにある壊れた武器で戦わないといけない。

 これで動きが速かったら攻略は難しかったでしょうね。そう考えると動きの遅さはゲームバランスの事情?


 さて、どこまでいけるか...確認していきましょう。




 短剣での切り付けるのはリーチ的に困難。投げつけましょう。

 鎌は形的に使い難いですね。片手サイズのは投げて、両手サイズのは切るよりも引っ掛ける感じで攻撃しましょう。

 槍は突くも投げるもよし。薙刀は切るか突くかですね。

 斧はサイズで使い方を変えましょう。片手サイズは使いやすい方なので切り付けるも投げるもよし。大きいのはハンマーと同じで柄も活かしましょう。


 お、鞭...振ってみましょう。おお、先端が腕に...っと引っ張られ、放す。危ない危ない。


 今度は弓と矢で...引いて、狙って...撃つ...あ、明後日の方向に。


 “カラン"

 ん、足下に何か当たりましたね。多分、棒状の...あ。


 足で蹴り上げ、手に取って、投げる!


 お、当たった。


 というか、今足で蹴り上げてのキャッチって映画みたいでいいですね。

 ちょっと嬉しい...


 ーーーーーーーーーーーーーーー


『鍛治士』のアタシにはこのエリアに散らばっている武器はどれも大した性能じゃないことはすぐに分かった。


 だからウォーカーが手に取って切りつけてもすぐに刃が欠けたりで全然戦えずにいる。


 何とかしないと...なのにアタシ達はここから出られない。


 そりゃあ、ウォーカーがやられたらアタシ達も巻き添えでペナルティを受けるのは嫌だっていう気持ちはあるよ。

 けど、ウォーカーに対してはそれ以前に危なっかし過ぎて心配してしまう。


 けど....その心配は杞憂に終わらされた。


 “ブモオオオオオッ!!!"

「あ〜ら、よっと!」

 ミノタウロスの斧の間合いからギリギリ外れてみせたウォーカーは拾った槍を投げつけた。


 槍はミノタウロスに当たるとすぐに穂先が壊れたけど、ダメージは入っている。


 さっきからこの調子だ。

 武器を使い捨てる前提で立ち回っている。

 だから躊躇なく投げられるし手放せる。


 よく考えればウォーカーは『ウェポン・チェンジ』で武器を取り替えるのに慣れてたっけ。

 けど、あれはあくまで使い慣れた手持ちの武器であって今回のは性能も強度もない即席の武器だから勝手は違うはずなのに...あ、でも前にシャベル振り回してたね。


 あ、足下の槍を蹴り上げてキャッチして...投げた。


 器用なことを...


 しかし、装備を出せないって...よく見たら靴も初期装備の...あれ?


 じゃあ、何で...


 ーーーーーーーーーーーーーーー




 剣を手にして『斬撃』を放ちます。

 けど、スキルの負荷に耐えられず砕けてしまい、ダメージがあまり入りません。


 それでも普通に攻撃するよりはダメージは多いですけど。


 どちらにしろ武器をすぐ手放すのは確定なのですからスキルを併用していきましょうか。


 ちかくにあるのは...槍ですね。

 なら、

「“一閃"」

 槍を振るって切りつけます。

 直後に槍が壊れました。


 けど、勢いが止まらないミノタウロス。

 まずいですね。


 回避...あ。

「“アースバンプ"」

 足下から盛り上がる土の勢いに乗って僕はジャンプします。

 おかげでミノタウロスの斧の横振りを躱せました。

 よく考えたら魔法の使用に装備の有無は関係ないですよね。


 とは言え、まずいですね。


 “ブモォ"

 ジャンプした僕のことをめっちゃ見てます。

 斧を構え直して。


 手元に武器はなし。

 手持ちの魔法で回避出来る勢いが出るものはなし。


 装備品は出せな....あ。


「ウォ〜カ〜..」

 ロキさん、人が、いや神が悪すぎますよ。

 貴方からの贈り物であるコーバスコラックス(この服)が装備出来たままなのに気づくべきでした。




 なら、

「パウンド!」

 もう一つの贈り物(ピコピコハンマー)も出せるじゃないですか。


 “ピコンッ!"

 ミノタウロスの脳天に当たってのこの音。

 よし、気絶しました。

 次は決まってます。

 足下にあるこの剣で首を...


 “ブッ、ブモオオオッ!!"

 って、もう覚醒ですか?

 というか、両腕、振り回し..()っ!


「「ウォーカー(さん)!」」

 吹っ飛ばされました。


 HPは...おお、三割は減りましたね。

 盾が使えないから防御出来なかったとはいえ、ここまでの威力とは。

 衝撃は多少感じても痛みがない分、HPの減りに注意しないと。


 ポーションは..使えますね。急いで回復...をぉっ!

 斧投げてきました。危ない危ない。

 大きい分、思いっきり飛んで何とか躱せましたが...


 攻撃のパターンが変わりましたね。

 いや、追加されたというべきですか?


 あ、斧を回収してますね。壁に突き刺さった斧を引っ張ってますね。

 よし、

「“ファイアボール"」

 隙だらけですからね。


「よし」

 放った火の玉がミノタウロスに当たりました。




「ん....」

 あれ? なんか...


 “ブモ?"

 効いてないですね。


 ・・・・・


 一先ず距離を取るため走りましょう。


 “モオオオオオッ!!!"

 追いかけて、いやまた投げて...


 まずいですね。回復してないし残りHPで耐えられるか..あ、当たりますね。


 “ガッ"

 ん、足に何か、引っか、かっ「んべ」


 こけました。


 ーーーーーーーーーーーーーーー


 ウォーカーは単身でミノタウロスを相手に立ち回っておった。


 武器を使い捨てで振るい、すぐに次の武器を手にしてはそれで攻撃をしておる。


 確かにミノタウロスの動きはサイズ故の迫力はあるが鈍重じゃから回避は難しくない。じゃが、その迫力に気圧されることなく回避と攻撃を繰り返すとはすごいのう。


 しかし、決定打に欠けているのも事実。

 どうする、ウォーカー。




 おお、魔法で高く跳びおった。

 しかも、武器を換えおった。以前トレント相手に使ったピコピコハンマーじゃな。


 ロキとやらの言っておった武器が出せないという話だが、何かからくりがあるのか?


 っ、腕の薙ぎ払いをもろに!

 ここに来て攻撃パターンが変わり始めおった。


 な、斧の投擲じゃと!

 あのサイズでそれはまずいぞ。


 よし、躱した。しかもミノタウロスは斧を壁から引き抜いておる。

 その隙を突いての魔法攻撃。これならまともなダメージが...入っとらん?


 まさか、魔法への高耐性持ちか!


 それを見るや否やウォーカーは武器を取るためか走り出しおった。

 切り替えの早い...っ!

 まずい、ウォーカー!


 ミノタウロスの斧が...

「んべ」

 ぬ、転んだ。が、おかげで斧が上をすり抜けて行きおった。


「あ、よかった」

 ・・・・何と緊張感のない...




 ーーーーーーーーーーーーーーー


 躓いて転んだことが功を、いえ()を奏してミノタウロスの斧を回避出来ました。


 ふう、危ない危ない。


 現状分かったことは....


 ①武器などの装備品は基本出せない(変更出来ない)。

 ②代わりに周囲にある武器は使えるけど耐久性が乏しいので使い捨てが前提。

 ③例外はロキさんからもらった服とピコピコハンマーのみ(ピコピコハンマーで気絶させられるけど、効果時間はかなり短いため追撃は困難)。

 ④攻撃はおそらくアーツスキル系のみ有効。魔法スキル系は受け付けない模様。

 ⑤ミノタウロスの攻撃手段はダメージを負うことでバリエーションが増える模様。はじめは接近して切り掛かるのみでしたが、今は離れていると斧を投げつけてくることも。あ、それとその場から動かないで直接腕を振るう場合も。これは斧を使わない分動きが早めですね。

 ⑥攻撃の隙はどれも大きいですが、その代わり威力も大きく下手に喰らえば致命傷は必至。腕の振りでもHPの3割は取られるなら斧なら5割以上は確実と考えましょう。


 さて、これは中々...




 ーーーーーーーーーーーーーーー


 つまづいたことでウォーカーさんは却って斧の投擲を躱せましたけど...


「ウォーカーさん、早く立って!」

「ミノタウロスが来るから!」

「・・・・が」

「「え?」」


 転んだせいで、顔面から打ったせいで...

「眼鏡が...また壊れて...」

 大事な眼鏡が...


「いや直るから!」

「立ち直ってください!」

 そういうことじゃないんですよ、たまこちゃんさん、まるたちゃんさん。


 このままじゃ...

 “ブモオオオオオッ!!!"

「壊しちゃう癖がついちゃいそうじゃないですか!」

 振り返りざまに僕はピコピコハンマーで、斧を持ったミノタウロスの腕を振り上げ気味に叩きます。


 よし。

 ピコッという音と共に斧を持つ両腕は上へと逸れていき、斧は当たりません。

 ノックバック効果のあるこのピコピコハンマーなら、もしやとは思いましたが正解です。


 そして、がら空きになった胴体目掛けて...

「“クイック・ブロウ"」

 素手で殴ります。

 武器を装備してない分、威力はかなり落ちますが武器がなくても多少は使える『格闘術』のスキルで鳩尾(であろう所)を狙ったので多少は効果は...ある?


 “ブ、ブモ.."

「てい!」

 ならもう一発。

 今度は脛を狙っての『アキレス・シュート』です。

 こちらは怯ませる効果を持つ蹴り技です。『蹴手繰り』はバランスを崩させる技ですが、こちらは衝撃がなんか相手を硬直させるとかでしたね。


 “ブモオオオ!"

 って、こっちは効いてない?

 威力が足りませんでしたか?


 腕振るってきました。

 っと、何とか、距離を、取って...

「っぐ!」

 躱しきれませんでした。

 一撃貰ってまた吹き飛びます。


「ウォーカーちゃん!」

「大丈夫か?」

 お気遣いありがとうございます、キャロライナさん、グラブさん。


 HPは...うわ、もう半分もないですね。

 回復・・っと!

 また斧を投げて...




 ・・・まずいですね。


 回復の隙がないですね。


 ピコピコハンマーで気絶させた所を狙う?

 いえ、そんな都合良くいくまでに持ち堪えられる可能性は低いですね。


 強引に回復する?

 いえ、そしたらこっち隙が出来て攻撃を喰らって終わりですね。


 なら....あ。

「“アース"」

 “ブモッ!?"

 足下にいきなり現れた土の出っ張りにミノタウロスは躓き...“ドシーンッ!"

 転びました。


 この隙に回復を...よし。




 最近『アース』の魔法を使っていませんでしたが、これは中々...


「ふう...」

 回復出来たことで落ち着いてきました。


 やはり、HPが削れて追い込まれるという状況になると冷静さを保つのは難しいですね。


 僕は猫型ロボットじゃないからここぞという時に逆転の一手なんて出来ないんですからこういう時こそ落ち着かないと...


 深呼吸、深呼吸...


 え〜と...何かありませんかね?


 ・・・・・あ。


 僕は見つけたそれ(・・)を取りに走ります。


 いけないいけない。

 そうですよね。

 ここは、ロキさんの遊び場。

 普通の武器ばかりでも倒すことは出来るのでしょう。

 けど、それじゃ面白く(・・・)ないですよね。


 つまり、こんなに武器が一杯な中で異彩を放つ物...


 それこそが、

「これが一番の武器、ですよねロキさん?」

『正解♪』

 僕は手にしたそれを持って聞くとロキさんは応えてくれました。




 うん、やっぱり現実でも持つ機会のあるこれ(・・)は手に馴染みますね。

 長さ、重さ、持ち手の太さ...うん、ばっちりですね。


 それでは、反撃開始です。

「いきます」

 僕は颯爽と構えてやります。




 ・・・・・・・・




「え...」

「へ...」

「それって...」

「だな...」

「いや、だが...」




「「「「「何で、(かさ・それ)になるのよ(んだ)っ!!!」」」」」


 え?

 何を驚いているのですか、皆さん?

当初は、手にした武器が傘だと判明させるのは次のエピソード投稿の時にしようかとも思いましたが、武器の羅列の中に『傘』があったので、その時点で気づかれるだろうなと思ってやめました。



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