みんな大好き、カレーを作りましょう。
村に戻ってきたジャンヌさん、ガイさん、マーキュリーさん、悟空君。
調達してきてくれた食糧品を早速拝見。
えっと、お肉に果物がそれなりに...あ、キノコが少々。
それじゃあ、[リュック]から...
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『カレースパイス Ver.スタンダード』
[解説]
素材アイテム。多数の香辛料を混ぜ合わせて開発されたカレー用の調味料。これを水に混ぜて煮ればたちまちにカレーの匂いが広がります。
[製作者]
キャロライナ(P)
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ああ、顔も知らないキャロライナさんという方にはいくら感謝しても足りません。
まさか、このゲーム内でカレー粉を作ってくれるなんて。
よし、作ってみましょう。
まずはお野菜を切っていきましょうか。
ジャガイモ、ニンジン、タマネギと....
以前購入したのがあったので残りを使っちゃいましょう。
一口大くらいがいいですよね?
あ、タマネギは微塵切りにしましょうか。
“トントントン"
ううむ、目が沁みる....気がします。
それに、お野菜が足りないですね。
「ウォーカー、これも使ってくれ」
「わたしのも使ってください」
「お、お野菜の追加ありがとうございます」
ガイさん、まるたちゃんさん、助かります。
ええと、ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、それにカボチャとサツマイモ、ナスにトマトも。
使わせてもらいましょう。
トマトは湯むきして...
カボチャは煮崩れし易いですから入れるタイミングに気をつけないとですね。
「お鍋の準備出来ました」
「まるたちゃんさん、沸かし始めお願いします」
「はい、その間に具材を炒めますね」
「助かります。それでは...」
僕は別の作業に入りましょう。
皆さんに調達していただいたボアのお肉を使わせてもらって...
「トンカツ、あ、いや、ボアカツを作ってみましょうか」
「ぐぅ..」
悔しさから膝を着いてしまう僕。
僕の前にあるのはボアカツ.....になるはずだったもの。
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『黒いなにか』
[解説]
料理アイテム。
フライにしようとして失敗してしまったもの。元は何を材料にしようとしていたのかはもう、作っていた者にしか分からない。
[効果]
HP減少
[製作者]
ウォーカー(P)
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『黒いなにか』って....本当に何なんですか?
っていうか、これでも料理アイテム扱いなんだ。けど食べたらHP減少って...
誰も食べませんって。
※状態異常になるのを分かって毒リンゴ等食べた人がここに一名。
とりあえ[リュック]に入れとこう。
『料理』のスキルレベルが低いから失敗してしまいましたか。
現実では一応作れてますからいけるかと思いましたが、ゲーム内ではスキルの存在がこういう時に厄介ですね。
さて、上着を脱いで、これを...
「ブッ!」
「え、ちょ、ウォーカー?!」
「どうしました? ガイさん、たまこちゃんさん」
「「それはこっちの台詞だ! 何 (だ)、その格好!」」
「何って、エプロンですよ」
上着を脱いでデフォルトのシャツの上にエプロンを着ているだけなのですが、何かおかしいですかね?
まあ、デザインが女性向けのピナフォアと呼ばれる代物ですが、些細なことです。
「それ、『新妻のセクシーエプロン』じゃん!」
「あ、ご存知ですか」
「お前、それ危うくR指定に触れかけて運営に苦情が出た代物だぞ!」
「へえ、そうなんですか...」
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『新妻のセクシーエプロン』
[性能]
DEX:+20(防具又は服飾装備を外している際は+30)
スキル『料理』レベルに+3
※スキル『料理』を所有していないと効果がない。
※『料理Ⅹ』の場合効果がない。
Durability:10
[解説]
男のロマンを注ぎ込んだ服飾品。このアイテムを装備した者は「料理」が上達する。脱いだ状態で着ると益々上達する。是非とも脱いでから着てください! 女性が!
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あ、本当だ。これは危ないですね。
って言っても上着を脱いでシャツだけの状態でも上昇補正がありますし本当に全部脱がなくてもいいですけど。
これ、誰が作ったんでしょう?
プレイヤーが作った訳ではないようですから運営ですよね。
・・・・・
いい趣味ですね。
さて、これで僕の『料理Ⅲ』は『料理Ⅵ』になりましたね。
これなら...
「出来ました! 『ボアカツ』の盛り合わせ!」
「おおぉっ、うまそう!」
悟空君、そのコメントは嬉しいですね。
ちなみに悟空君は僕の格好は気にならないのですね。やっぱり変な所はないですよね。ただのエプロンなんですから。
「ウォーカーさん、お湯の準備できま..って何着てるんですか!?」
あれ、まるたちゃんさんがびっくりしてますね。
どっちなのでしょう?
「よし、具材を入れて煮ましょうか」
「は、はい」
お野菜を順番に入れて煮て...おっと、その間に炊いておいたもらったご飯を蒸らしておかないと。
あ、灰汁も忘れずに取らないと。
ある程度煮えてきましたらスパイスを入れましょう。
大人数ですから大盤振る舞いです。買っておいたの全部いっちゃえ!
う〜ん、いい匂い。
「悟空君、マーキュリーさん、村の皆さんを集めてください」
「了解しました!」
「う、うん」
美味しい匂いを村中に拡げていくカレー。
よし仕上げです。
「ガイさん、お皿の準備はどうですか?」
「オッケーだぜ!」
「それでは盛り付けていきましょう」
用意してもらったお皿にご飯を載せて、カレーをかけて、カツを乗せましょう。
カツの上にカレーをかけるのもいいですが、ご飯にしっかりかかってほしいので今回はカツを乗せるのは最後にします。
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『ボアカツカレー 野菜盛り沢山Ver』
[解説]
料理アイテム。
カレーライスに食べ応えのあるボア肉のカツを乗せたボリューム満点の一皿。又、多数の野菜を加えているので栄養バランスも申し分なし。食べれば元気が漲るでしょう。
[効果]
HP回復(中)
状態異常回復速度上昇(小)
[製作者]
ウォーカー(P)
まるたちゃん(P)
たまこちゃん(P)
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おお、結構すごい代物になりました。
では、皆さんで実食です。
「おいしいーっ!」
「うめぇ!」
「辛さが食欲を刺激する!」
カレーを食べて感想を述べていく村の皆さん。
大量に作ったので僕達も食べました。
う〜ん、スパイスの刺激と野菜の甘さをまとめたカレーの乗ったライス。いい出来です。
そしてカツも歯応え抜群です。
けど、やっぱりお腹が満たされない。
とりあえず、この一杯だけで十分ですね。
「あの..」
「ん、どうしましたかララさん?」
おや、空になったお皿がありますね。
「おかわりですか?」
「ううん」
おっと、違いましたか。
「あのね...」
「ん?」
「ありがとう」
満面の笑みでお礼を言うララさん。
「ふふ、どういたしまして」
その笑顔が見れたなら十分です。




