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真面目な僕は遊び人になりました  作者: 樫原 翔
始めてみました。
11/63

素敵な贈り物でした、そして思わぬ再会(?)です。

 ログインをした僕の格好は初期装備の服ではなく、ロキさんからいただいた黒服です。


 うん、改めて見ますが格好いいですね。


 周りの人達もこの黒服が格好いいからかジロジロと見ていますね。


 .....ちょっと恥ずかしいですね。




「え、ウォ、ウォーカーか?」

「あ、ガイさん。どうも」

 丁度ガイさんが話しかけてくれました。


 何か不思議そうな...ああ、この服ですね。


「実はこれ..」

「待て、ウォーカー! ここはまずい!」

 そう言うや否や、僕はガイさんに手を引かれてしまいました。






 どこに行くのでしょう?


 僕はガイさんに連れられて町の外の物陰に連れられました。


 一体どうしたのでしょうか?


「単刀直入に聞くぞ、ウォーカー」

「はい、どうぞ」

「ウォーカー、お前のその黒服『ユニークシリーズ』だろ?」

「ユニークシリーズ?」

 一体、何でしょう?


「...知らないのか?」

「はい、初めて聞きました」

「あ..じゃあ説明するぞ」


 ガイさんの説明はまとめると以下の通りでした。


①ユニークシリーズとは、それぞれたった一つしかないアイテムのこと。

②主に武器や防具、アクセサリーといった装備品が多い。

③入手条件は主に特別なクエストやダンジョンをクリアすること。ただし、前提条件も幾つか存在しているため簡単には手に入らないとのこと。代表的な例としてはプレイヤーが単独でクリアするというものがある。




 ふむふむ、なるほど。早速確認しましょう。


 ■■■■■■■■■■


『コーバスコラックス』


[性能]

 HP:+150

 MP:+60

 POW:+30

 VIT:+45

 INT:+30

 MIN:+45

 SPE:+30

 DEX:+50


 Durability:∞


[解説]

 ユニークシリーズ。

 ロキの力の一端を宿す服。ロキのイタズラをあしらい、ロキとの遊びをクリアし、ロキから遊び相手として認められた者のみが着用出来る。

 この服を着た者は自らの享楽を満たすため、培った経験を最大限に活かせるようになる。

 譲渡不可。売却不可。


[固有スキル] ※装備中のみ効果を発揮。

『道楽の研鑽』

 装備者が有するステータス補正効果を増幅する(数値変動は対象外)。


 ■■■■■■■■■■



「あ、ユニークシリーズですね」

 ん、遊び相手って確か...



 ■■■■■■■■■■


『ロキの遊び相手』


[概要]

 ロキのイタズラをあしらい、ロキとの遊びをクリアしたことで遊び相手に認められた証として得る称号。

 この称号を持つ者は更なるロキの遊びを受けることができ、特定のアイテムを使用することが出来る。


 ■■■■■■■■■■


 やっぱり、ロキさんの贈り物の力ですか。


「やっぱユニークシリーズか」

 おや、ガイさん額に手を当ててますね。


「何かまずいのですか?」

「あ、ああ....ユニークシリーズを手に入れるってのは他のプレイヤーからの注目に晒されるってことでな。色々と絡まれることになるらしいから気をつけた方がいいぞってな」


 ああ、だから周りの人達はジロジロと見ていたのですね。

 格好いいと思ってくれたのではないのですか...残念です。


「そうでしたか、ご忠告感謝しますガイさん」

「普通、ユニークシリーズ持ちはそれなりにレベルが高いけど、ウォーカーはまだレベルそんなに高くないだろ? そうなると厄介事に巻き込まれたら大変だろうからよ」


 ガイさん、本当にいい人ですね。

 そんな彼の優しさに甘えてばかりなのも悪いのですが....


「ガイさん、こちらからもいいですか?」

「あ、ああ。いいけど」


 ・・・・・


「料理を食べたいんですが、どうすればいいですか?」

 この時、ガイさんの顔は昼休みの時の猿渡君と何故かよく似ていました。








 僕はガイさんの後を着いて町の中を歩いています。

 相変わらずこちらを窺うように見ている方達がいますが、特に誰も来ませんね?

 気になるなら聞いてくださっても一向に構わないのですが。


「着いたぜ、ここだ」

 そうして歩いていくと、小さな民家と思われる建物に着きました。


 よく見ると、ドアの上に『アトリエ ♡マルタマコ♥︎』という看板が掛っていました。


「ガイさん、ここは?」

「俺も世話になっている所だ。生産職のプレイヤーが二人、ここで物を作ってるんだ」

「へぇ、工房が持てるんですね」

「ああ、他にもロール職の商人なんかだと店を持つことが出来るんだ。もっとも、一定のレベルが必要だけどな」


 ほおほお、お店の経営ですか。興味深いですね。




「ちわー、邪魔するぜ」

 僕もガイさんの後に続いて中に入ります。


「あ、ガイガイ! いらっしゃーい!」

「い、いらっしゃいませ」


 ガイさんの来店に、二人の女の子が出てきまし....あれ? どこかで....


 ・・・・・・・あ!


「「あ、瓶底!」」

「え?」


 やっぱり、そうでしたか。


「あの...」

「この前は助けてくれて...」

「「ありがとうございました!」」


 女騎士さん達と一緒にいた女の子達でしたか。






「へぇ、そんなことがあったのか」

「はい、素材採取の時にあのクエストが発生しちゃって...」

「ゴブリンがウジャウジャ出たから慌てて逃げたはいいけど、行き止まりでマジピンチだったの」

「んで、そこをウォーカーが助けたと」

 あの後、事情を知らないガイさんのために女の子達は説明をしてくれました。

 最後のガイさんの言葉に二人はうんうんと頷いています。


「無事に助かったようで何よりです」

 なので僕は無事で済んで良かったことを言葉にします。




「おっと、そういえば紹介がまだだったな。この二人がこの店の経営をしている薬士のまるたと、鍛治士のたまこだ」

「ちょっとガイガイ! あたしの名前は『たまこちゃん』よ。“ちゃん"も含めて名前なんだから!」

「わ、わたしも『まるたちゃん』で登録しているので...」

「いいだろう別に」


 ふむ、おさげ髪の子がたまこちゃんさんで、おかっぱ頭の子がまるたちゃんさんですか...


 ん?


「日曜夕方の....」

「それよく言われる〜」

「うう〜言わないでください〜」

「失礼しました」

 おっと、気にされていましたか。


「それでさ、ウォーカーは何しに来たの?」

「もしかして、何かアイテム製作のご依頼ですか?」

「ああ、そうでしたね」

 僕はずっとしまっていたアレ(・・)を出します。




「このイノシシ肉を食べたいのです」






「いや〜すいません。他の材料の調達に協力してもらってしまって」


 僕が出したウリ坊とイノシシのお肉を食べたいことを話すと二人は快く了承してくださりました。

 ただ、流石にお肉だけでは料理は出来ないので他に材料が必要ということ(よく考えれば当然ですね)なので、今は他の食材調達に向かうこととなりました。


 ちなみに、案内をしてくださるということでまるたちゃんさんが同行してくれています。


「い、いえ、助けてくださったお礼を少しでもしたいですし...」

「ありがとうございます。まるたちゃんさん」

「あの、呼び難くないですか?」

「いえ、ちゃんと登録したお名前なのですから」

「そ、そうですか...」


 ふむ、お友達のたまこちゃんさんはフランクな方ですが、まるたちゃんさんは逆に人見知りな方のようですね。


 まるたちゃんさんが知る市場の所までまだ時間もかかりますし。


 あ、そういえば。


「質問よろしいですか?」

「は、はい。何でしょうか?」

「生産職のプレイヤーの方達はどうやって生産系のスキルを獲得するのでしょうか?」


 これはまだ調べていなかったので丁度いい話題ですね。

『遊び人』の僕でも獲得出来るようですからこれは是非とも知りたいですし。




「あ、それは...」

 話しやすい話題だったようでまるたちゃんさんは意気揚々といった様子で話してくれました。




 生産系のスキル獲得は基本、同じ生産スキルを有するプレイヤーか町の中にいる職人NPCに『弟子入り』することから始まるそうです。


『弟子入り』とは言いますが、現実のように長期間を有するということはありません。

 NPCの場合はその人物から獲得する技術についての説明を聞けばそれでスキルを獲得できるとのことです。

 プレイヤーの場合ですと、一緒にアイテム製作を行うことで獲得出来るらしいです。ただし、製作するアイテムは初期段階で作れるもの限定とのことですが。


 この違いにおける優劣はあるのかと聞いてみた所、まるたちゃんさんなりの考えを述べてくれました。



 まず、NPCに弟子入りする場合ですと、


1.スキル獲得が容易である(実際に作る必要はないため)。

2.そのNPCの店(工房)及び系列の所でならば自由に作業が出来る(プレイヤーへの弟子入りの方では作業場を確保するのが課題となるのに対し)

3.NPCが経営するアイテムショップなどのお店に商品を卸す際に若干高く買い取ってもらえるようになる。


 の三点にまとめられます。




 対してプレイヤーに弟子入りする場合ですと、


1.アイテム製作のレシピを入手しやすい(NPCへの弟子入りの方ではレシピは一から調べて入手するのに対し、師匠となるプレイヤー次第ではあるがそのプレイヤーからレシピを貰えることがあるため)。


 この一点のみとなります。


 ただし、こちらでは師匠となるプレイヤーの方にも旨みがあります。


 それはスキルの専用経験値の大量獲得。


 生産職のスキルは基本、アイテムを作ることで専用経験値を溜め、習熟度レベルを上げていきます。

 ですが、他のプレイヤーを弟子入りさせて教えることでも専用経験値は手に入り、その量は前者よりも高いとのこと。


 レベルは高ければ高いほど次のレベルアップに必要な経験値が多くなるものなので、プレイヤーが師匠となるのはそれなりにいるらしい。

 まあ、どっちにしても大した手間がかからない訳ですからね。




 この話の流れで聞きましたが、まるたちゃんさんもたまこちゃんさんも、NPCからスキルを獲得したと教えてもらいました。


 ちなみに、まるたちゃんさんは『薬剤調合』、たまこちゃんさんは『鍛治』、そして二人共通で『料理』の生産スキルを持っているとのことでした。

 そういえば、お店でお二人が作ったポーションや武器防具が置いてありましたね。


 あと、どうやら『料理』は大抵の生産職のプレイヤーが持っているものらしいとのことでした。

 曰く、回復効果などがある料理アイテムは使い潰しが効きやすく、アイテムを納品するクエストとして最も多いのが料理アイテムを対象とするクエストで、それを使って資金稼ぎをするのだとか。


 又、『料理』スキルは生産職でなくても獲得出来る数少ない生産系スキルでもあるから回復アイテムの補充にもと獲得するプレイヤーはそれなりにいるらしいです。




 この話をしている内に、まるたちゃんさんから『料理』のスキルを得るため弟子入りさせてくれると約束していただいた所で、僕たちは市場にたどり着きました。




 ここでは素材アイテムを扱うのが主で、アイテムショップでは手に入らない物もここでなら手に入るとのことでしたので、僕も料理が出来るようになったら利用しようと思いました。


 とはいえ、今回はまるたちゃんさんにお任せします。

 どういう材料があればどんな料理が作れるのか、検討はつけられても確実じゃないので、経験者にお願いすることとしました。




 さて、次はいよいよこの世界で初めての料理とお食事です!

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[良い点] 主人公のこの何とも言えないかんじ・・・なんか好き [一言] 続き楽しみ
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