第3話 うまく言い表せないけど足がつった時の絶望感はやばい
拠点に戻ってきました。
あっそういえば、さっき入れたお湯をそのままにしてました。
お湯が水になっていますね。
一体何をするためにお湯を入れたのかよくわかりませんが、分厚い布にその水を付けて鉄器槍mk−Ⅱを拭きます。
刃に付着した赤黒い血はさっき払ったのもあってか、ほとんど無かったので綺麗に拭き取ることができました。
もちろんその布は焼却炉に放り込んでおきます。
戦闘訓練(実戦)はしたのであとは情報収集を行います。
防災グッズ売り場からラジオを持ってきて、店の端にあった自転車型発電機に繋げます。
そして私はその発電機に乗ってひたすら漕ぎます。
ママチャリより重いので足にかかる負担が強めですが、スピードさえ乗れば気にならなくなるので無視して漕ぎ続けます。
最初は重いと思っていたのも束の間ですぐに軽くなります。
この状態で蓄電器に電気を20分送り続けます。
この発電機は効率がとてもいいので20分だけでも結構な量の電気が発電されます。
どう言った構造をしているかは良くわかりませんがどうでもいい事です。
いい感じに汗をかいたら新品のタオルで拭きながら水分補給をして一息つきます。
先程から一息つきまくっていてゲシュタルト崩壊しそうな気がしますが私はそんなこと気にしません。
ラジオと蓄電器をUSBコードで繋いで充電しながら電源をオンにしてみます。
新鮮な電気がラジオに供給されて電波があってない時の少し耳障りな音が店内に響きます。
外には音漏れしないので安心してください。
もしも漏れていたとしてもダンプカーが時速190kmで連続で100台突っ込んでこない限りは突破されることはありませんので問題ありません。
周波数を既存のものに合わせていくと普通につながりました。
この感じからアウトブレイクになっているのは日本の中でもここら周辺のみの様です。
だとしたらあの落ちていくヘリコプターは一体なんだったのでしょうか。
わからないことを考えていても時間の無駄なのでニュースを聞いていきましょう。
聴き終わりました。
政府の発表によるとウイルス研究所から漏れた物というか実験体がこの街で行方をくらました結果こうなってしまったようです。
なんというはた迷惑な話でしょうか。
しかし、自衛隊の特殊部隊がその実験体の討伐に成功したみたいなので感染者の殲滅に移行するとのことで1ヶ月で終止符を打つ予定のようです。
それでも生存者の皆様には助け合いの精神でなんとか持ちこたえて欲しいとのことで頼りなさ過ぎる発表だと感じました。
あと1ヶ月ですか。
ならばもうちょっと楽しんで過ごせそうですね♪