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アーデルハイトは薔薇の夢を見るか?  作者: My heart Gravit from Gabriel
2/2

朝の10分

いつの間にか揃えられている自分用の箸を箸立てから取り出し、「いただきます。」と一言。


「召し上がれ。」

と、幽々子さん。


まずは焼き鮭をほぐす。


背骨を剥がし、皮の付け根の骨の固まっている所を取り外し、台布巾で手を拭きながら骨を大方取る。


ご飯にほぐした鮭を載せる。

そして、すき焼き皿に作られた卵納豆をスプーンで掻き回し泡立てなおしてから、ご飯にかける。


さて、いただきます!

いざかきこもうとしたところで、ミカが戻ってきて目が合う。


「お母さん、私もご飯大盛りで」

「はい、そんなこともあろうかと、盛っておきました。」

「ありがとっ」

「2人とも急がないと遅刻するわよ。」

ミカは向かいに座ると、髪を後ろ手に縛り、鮭をマルかじりする。

「何見てんのよ。」

ボリボリと骨を噛みながら鮭を半分ほど食べたミカが威嚇してくる。

「なんでもないよ。」

俺は味噌汁に手をつける。

フゥー…フゥー…ズズっ…

程よくさめた味噌汁を胃に流し込む。

ミカは鮭を食べ終わると、ねこまんまにした。

「私、今日は納豆我慢しとくわ。」

「あら、ミカちゃん、我慢できるようになったのね。」

幽々子さんはお弁当を準備しながら茶々を入れる。

「さぁて、お弁当ができましたよ。」

弁当箱にフタをしながら幽々子さんは嬉しそうに笑う。


「ごちそうさまでした!」

「ごちそうさま!」


「「行ってきます!!」」


「行ってらっしゃい。」

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