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俺がただ竜を殺すだけの物語 第三章  作者: M.TOTTORI


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第1話 狩るもの

遂に狩竜人に成る事が出来たシリル、

ただその門出は船が転覆した時よりもひどい物に?

いよいよ竜を狩るかも知れない第3章始まります


第2章の意味不明だったりするところも少しづつ補正していきます

「おはようございます」


俺は狩竜人の同期入隊した仲間に大きな声で朝の挨拶をした、同期入隊したからには背中を預け合う仲間たちだと思っていたが、その仲間たちは冷ややかな視線を向けただけで誰一人として挨拶を返して来なかった。

面倒くさい、確かに俺はレイに認められてもいるし、剣戟大会の新人戦で3年生の時に優勝もした、それに女性同伴で入寮もしたし、アルフレッド王子とは学校生活を共にしてて覚えも良い、俺からしたらただそれだけなのだが、どうやら同期の奴らは気に入らない様だ、

レイとジェイジェイは何も言わなかったが、シェリーとシンディがきつく叱ってくれた、またそれがやっかみを焚きつけたらしく、俺に対するあたりは日に日に強くなってきている。

面倒くさい、レイ達との出会いから今まで憧れていた狩竜人にやっと成れたというのに、同期入隊の奴らもようやく成れた狩竜人じゃ無いのか、なんで同期入隊の仲間だと思わずにやっかんだりするのだろうか、そんな物は纏めて狩竜人刀で叩き斬る事が出来ればいっその事楽なのに。


「おはよう、揃っているな。今日は入隊の最終試験をやるから、気を引き締めて行けよ」


教育係のペイン・アーチャーがやって来た、当然みんなは頭を下げて挨拶をした。

最終試験と言ったが、俺達はまだ入隊していなかったのだろうか。


「他はもっと簡単な獲物を狩ったりするが、アルデンサルは厳しいぞ。目標はハンマーテールの尻尾だ、昔は竜に分類されていたが、竜と呼ぶには力不足だったみたいで、今ではトカゲの仲間になっている」


ペインの軽口に俺以外のみんなが笑顔を見せている、俺はその名前を聞いて背筋が冷たくなった、アリスター(先生と呼ぶには少し抵抗が有る)が、船を降りる決心をした話しを思い出していた。

面倒くさい奴らだが、俺を無視する程度で死んで欲しいなんて思わない、彼らが僕に対する嫉妬を忘れてくれてお互いが背中を任せられるようになれれば良いと思っている。


「えーっと、シリルは試験免除出来るがどうする、お前にとっては簡単かもしれないが、一応念のためにハンマーテールを狩っておくか」


みんなの視線が一気に俺に集まった、そりゃあ試験免除なんて贔屓されたら目付きも鋭くなって睨みつけるよね、ハンマーテールを狩った事が無いからどれくらい強いのかはわからないけれど、ここで少しでも俺の実力を見せておかないと、いつまで経っても嫉妬心は消えてくれないだろうから、ここは腕の見せ所だろう、


「大丈夫です、俺もハンマーテール狩りに行きます」


「そうか、それじゃあみんな参加って事で・・・、狩場がちょっと離れているから、お前らが狩りに失敗したら、帰りの船を動かす魔力が足りなくなるかもしれないからな、その時は船を押して帰って来るんだぞ、そうならない様に心して狩ること」


ペインの再びの軽口にみんなは声を殺しながら笑っている、俺はあの姫様の体験話を聞いているから笑う事は出来なかった。

俺達剣士はハンマーテールを狩りに行くが、ガンナーのヘレナ達の試験は何だろうとふと気になった。

そんな事を考えていたからなのか、ガンナーの入隊試験に出発するヘレナ達と出会った、


「やあヘレナ、俺たちはハンマーテールを狩りに行くんだけど、ガンナーは何を狩りに行くの」


ヘレナに声を掛けただけなのに、新人女子たちが一斉にこちらを向き、


「シリル君、今度レイナルドさんを紹介してよ」

「ヘレナと喧嘩したら私の部屋に来てね」

「オフィーリア姫に免状貰ったって本当なの、こんど部屋に行くから見せてよ」

「剣戟大会で優勝した時の話しを聞きに部屋へ行っても良い」


それぞれが好き好きに勝手な事を捲くし立てて来る、ヘレナはしかめっ面になるし、宥めるのも大変なんだから止めて欲しい。

あーあ、まったく面倒くさいな。

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