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添い猫  作者: 神崎信


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堕ちている

僕は猫 お散歩を するのが 好き

お散歩の途中 いろんな所に たばこが おちている

住宅街に たばこ が おちている

駐車場に たばこ が おちている

繁華街に たばこ が おちている

路地裏に たばこ が おちている

火が ついたままの たばこ も おちている

風でころがる たばこ 雨にぬれてる たばこ

つぶれた たばこ が 地面に はりついて いる

たばこ を 道に 投げ捨てる 人達

僕しか通れない 狭い隙間にも おちている

僕は その人達が たばこと 一緒に 目に見えない大切な何かを 同時に 捨てている ように 思えた





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