表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
添い猫  作者: 神崎信


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/38

あの日のこと

小学生の時 同じクラスに 可愛い女の子が居た

男子のほとんどが その子を好きだったと思う

可愛いだけじゃない 性格も良かった

勉強も スポーツも得意 優しさもあった

体育の時間 その子の事を ちらっと見るたびに

胸の奥が高鳴るのを感じた 笑顔が 眩しかった

ある時 友達数人で その子の家に 遊びに行く機会があった

その子の前で 確か 誰かのモノマネを披露した 記憶が残っている

普段の僕では 絶対にやる事は 無い行動

その子を前にして 完璧に舞い上がっていた

その子が 何度も笑ってくれていたのを覚えている

この出来事が 僕にとって鮮烈すぎたのか

その子との それ以降の記憶が 思い出せない


数年後 二十歳の時に クラスの同窓会があったが

僕は参加しなかった

参加した 当時の友達が 彼女の事を 教えてくれた

彼女は就職をして 社会人 化粧が濃くて ケバい感じになってたと タバコをプカプカと吸って居て 

当時とは 別人のようで「ガッカリだよ」と 言っていた

それから 更に長い時間が経って 感じるのは 僕の勘違いかも 知れないけど

当時の彼女は 明るくて いつも笑顔で 悲しそうな顔を 見た記憶はないけど どこか 影のある 

女の子だった気がする

当時 彼女の家で 僕が披露した 似てないモノマネ

彼女は それを見て 優しい笑顔で 何度も 笑ってくれた

僕は その光景を これから先も 幾度となく

思い出す事だろう








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ