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カラス
カラスが鳴く お前らは愚か者だと言っている
一歩 また一歩 破滅へと 向かって 歩いている
世の中を変えたいと言う こころざし を 持った
人間達は やがて 暗黒の荒野に 引きずり出されて
身も心も腐敗して 考えることを 諦めてしまう
わたしは違う 絶対に諦めないと 暗闇で叫んでいる
魂の叫びに反応した人々 ひとり また ひとり と
集まってくる
その様子を見ていたカラスが お前らだけで何が出来るんだ? だけど お前らみたいのも居ないと この世の中は つまんねぇよな そう言うと 羽根を広げて 何処か遠くへ飛んで行ってしまった




