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添い猫  作者: 神崎信


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31/38

わかっていたんだ

あの日 きみは 約束をした場所へ 現れなかった

それ以来 きみとは 一度も 会っていない

長い年月が経った 最初の頃は 時間が過ぎて行くことに 焦り 不安 哀しみ 時には きみのことを 憎みもした

だけど このまま 立ち止まったままでは いつまでたっても 何もかわらない 虚しさを抱えたまま ぼくは 前に向かって ゆっくり 歩きだしたんだ 

いろんなことが あって 悩み 苦しむ と また

あの日を思い出す なぜ?きみは現れなかったのか?ぼくが悪いのか?ぼくだけが悪いのか?怒りが込み上げてきた時もある

あの日 きみは 約束をした場所へ 現れなかった

現れなかったことが きみの ぼくへ の 答えだ

それだけのこと 

最初から答えは わかっていた ぼくは わかっているのにわからないふりを していただけなんだ

あの日のことを真正面から受け止めて 飲み込んで 消化したぼくの心は 楽になって そして ちょっぴりだけど 強くなった







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