通りすがり
比較的近所 と 言って良いような そんな公園
ある夜 公園の 側を 通り掛かると
いつも は 見ない 人の群れ
夏祭り か おそらくは そんな 感じだろう
ぱっと見 訪れてるのは 子供達 より 大人達 の
方が 遥かに多そうだ
時間が遅いから 当然 そうなるか
アルコールが 入っているのか そんなような
雰囲気 と 動きの人間が ちらほら と
突如 マイクの歌声 何十年前に 一時流行った
曲の サビのメロディーを 何度も 何度も
連呼する 若者の声
馬鹿野郎 近所迷惑だろうが
酒は飲んでも飲まれるな と 思ったが
懐かしい歌だな 何で 知っているのかな
また 流行っているのかな と 思った
当時 友達とカラオケで 一緒に歌った こと を
瞬間 思い出した
祭りの後 帰宅する人々の 耳に その 若者の
歌声は 届かない
聞こえて無い 筈は 無い 聴こえて居るのに
何の 反応も 示しては くれない
敢えて そちらを 見ない 見ようと しない
そんな 空気感
ついさっきまで 同じ時間 空間を 共有してたのに
若者よ 只の 通りすがり の 私 だけれど
君の 歌声は 私には 届いたよ
あいにく 心 には 響かない けれど
シュールな光景を目にして どこか 可笑しく
滑稽な なんとも 言えない 気分に なった
夏の夜




