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愛の道すがら
ずっと 真っ直ぐに歩いて来た
周りは それがいちばんの近道だと言っていた
曲がったり 寄り道すると ひどく叱られた
只 真っ直ぐに 前だけを見て歩くだけだった
ある日わたしは歩き疲れて その場にしゃがみ込んだ
もう歩けない 歩きたくないと 心の中で叫んだ
そんなわたしの前に あなたは突然現れて わたしに背中を向けてしゃがみ込む わたしはあなたの大きな あたたかい背中に背負われて おんぶしてもらいながら また 先に進んで 行く
あなたがわたしに語りかける これからは 一緒に歩いていこうね 二人で一緒なら どんなに遠い道でも歩いて行けるよ
わたしは嬉しくて あなたの背中で泣いてしまった あなたと一緒に歩いて行きたい この先もずっと




