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添い猫  作者: 神崎信


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20時に待ち合わせ

わたしは 独身 オバさん

会社では お局さんと からかわれている

友人達は 結婚して みんな家事やら 子育てやら 

忙しく生きている

わたしは 毎日 会社と家の往復を しているだけ

我ながら わたしの人生ってなんだろう と 思う でも 何かが 急に 変わる訳じゃない

そんな時 あの子に出会った ある日 会社を出て

自宅のアパートに帰る途中 公園の横を通ると

公園の中から ニャー ニャー と 鳴き声

猫は子供の頃から好きだ でも 捨て猫だったら どうしよう 知らんぷりをして 家に帰りたくはなかった

だから 公園に入って行き 鳴き声のする方向に歩いて行くすると 猫の方から わたしを見つけて 歩いて来てくれた子猫ではなくて 成猫だった 捨て猫ではなさそうなので わたしは 少しホッとした

その猫が わたしの足もとにまとわりつく わたしはしゃがんで その猫を そっと撫でた 

猫を撫でるのは いつ以来だろう 猫をしばらく撫でる 猫が喉元からゴロゴロと音を鳴らしている

そのゴロゴロ音が振動になり わたしの指に響いてる

わたしが そろそろ帰ろうと立ち上がり 猫にバイバイと手を振って歩き出す

公園を出てから後ろを振り返ると 猫が座って わたしの方を見ていた

その日から わたしは 何度となく この猫に会いに公園に来ている いつも時間は20時頃 猫は その度に わたしの事を歓迎してくれる わたしは猫には好かれるみたい

わたしは この 時間が いつかは 終わるのを 知っている それが いつになるのかは 分からないけれど その事を考えると 胸がキュッと苦しくなる 

だけど わたしは その日が来るまで ここに 通う

この猫に 会いにくる






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